「彼は、いつからあんなふうになったんでしょうね。昔は巷間(こうかん)で取りざたされているような“女好き”ではなかったと思うんですが……」

 こう首をかしげるのは、デビュー間もなくから東出昌大を知るテレビ局関係者だ。

 芸能界でも好感度ナンバーワンとまでいわれるベストカップルだったと東出の別居、東出の3年にも及ぶ唐田えりかとの不倫関係。いまもネット上では、『週刊文春』で暴露された東出のあまりにも自分勝手な行動に、非難の声が溢れている。

東出昌大は「勘違い」しすぎてしまった

「こういう状況になると、出てくるのが“後出し”。“やっぱり、いつかはこうなると思っていた”“昔から、女好きは有名だった”といった類のエピソードが不倫報道後、次から次へと噴出していますね」

 そう話すのは民放のディレクターだ。

「確かに、一部で報じられているような共演者キラーぶりは有名でした。とにかく気に入った女性には、共演者でもスタッフでも声をかけるようなところはありましたね。そのたびに“ちゃんみたいないい奥さんがいるのに、何なの? ホント女好きだね”という声があがっていました」(同)

 東出が役者としてデビューした作品は映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年)だった。このときの演技で『日本アカデミー賞新人俳優賞』や『スポニチグランプリ新人賞』を受賞し、翌年、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』、と交際するきっかけとなった『ごちそうさん』に連続出演し、大ブレイクしたのだ。

 東出がブレイクする前にアルバイトをしていたというバーの常連客は、当時をこう振り返る。

「いつもニコニコしていて明るかったね。あのルックスだから当然モテたし、女の子の話題も以前から好きだったけれど、そんなに遊んでるという感じではなかった。さんと付き合い始めたころはよく2人で飲みにきて、すごく仲がよく、彼女のことを大事にしていたね。ただ、彼はお酒が好きでとにかく飲む。さんもそこはちょっと心配していたみたいだ」

 この常連客は今回の不倫報道を見て、「正直、信じられなかった」という。

「でも、もしかしたら、すべてを手に入れて“慢心”したのかも。さんというすばらしい妻と子どもたちにも恵まれて、マイホームを持ち、俳優として主演したり、CMにも出演したり……。何でも自分の思いどおりになると感じてしまったのかもしれないね」

 冒頭のテレビ局関係者も「勘違いした部分はあると思う」と話す。

「デビューしたてのころは、“モデル出身だから演技が下手”とは言われたくない、と必死さがありました。と結婚後は、“の夫”というブランドを手に入れ、さらに、爽やかなイクメンというキャラで人気になり、収入面にも余裕ができた。これから、俳優としても男としてももう一段階上に行くときなのに、天狗になりすぎましたね。『週刊文春』に書いてあることが事実だとしたら、あまりにも無責任で非道です」

 1月27日には、『サンスター』のCMの打ち切りが決定し、これをもって、出演していた4社のCM動画はサイトからすべて消えた。

 現在、放送中の主演ドラマ『ケイジとケンジ』(テレビ朝日系)も視聴率が急降下するなど悪影響が出始めており、「打ち切りの可能性も否定できない」(スポーツ紙記者)という。

 東出はかつてトーク番組『チマタの噺』(テレビ東京系)に出演した際、について「掃きだめのようなところで生活していた自分を更生させてくれた」と語っていたが、また逆戻りする日もそう遠くないかもしれない。

(取材・文/小窪 誠子)