大型クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス号』で新型コロナウイルスの集団感染が発生。約2週間の“船上の監獄”生活を強いられた乗客たちは順次、下船した。

 報道陣に「寿司が食べたい」と語る人もいれば、家族を感染させるリスクを考慮して「しばらく自宅には帰らない」と話す人も。

 船にはまだ多くの乗客が残されており、本誌は船に残っていた30代の男性に話を聞くことができた。

食べ合わせ無視の食事と「謎のエビフライ」

 下船を見送る胸中を尋ねると、「焦りや苛立(いらだ)ちはないです。検査結果はもう出ているはずですので、とりあえず教えてほしいぐらいですかね」と泰然自若の構え。

 船内の食事は、麻婆豆腐とスイカが同時に提供されるなど食べ合わせを気にしていられない様子だ。

船内で配給されたメニューには奇妙な取り合わせも(@daxa_tw提供)

 印象深いメニューは、

「メニューにフライと書いてあっても揚げ物じゃない料理が届くんです。『海老のフライ』とあったのでエビフライと思ったら炒めモノでした」

 静かな客室内では「音がわり」に映画を流しているが、約半分は字幕なしの英語版なので楽しみにくい。

「配られた『数独』は合間を見てやっています。時間が空いたら、配給の折り紙で鶴を量産しています」と男性。

 いつも明るい客室係から励まされていたという。折り鶴の祈りが届きますように……。