タレントの志村けんさんが新型コロナウイルス肺炎で逝去してから数日、芸能界からは多くの追悼コメントが届いた。親友の研ナオコやダウンタウンの松本人志ら錚々(そうそう)たる面々がSNSで惜別の思いを綴ったのだが、そのなかにあって炎上しているのが、女優の足立梨花だ。

 そもそもの始まりは、志村さんが新型コロナウイルスの発症を公表した3月25日にツイッターに投稿された文言だった。

ええっと、、、とりあえず。1カ月以上会ってませんので大丈夫です

 レギュラー番組『志村でナイト』などで共演機会の多かった彼女に寄せられた心配の声に対しての発信なのだが、その“言葉選び”が物議を呼び、「自分のことしか考えていない発言」「志村さんを気遣うコメントは足すことはできないのか」といった多くの非難の声が寄せられた。

 しかし、その後もこの投稿に対して降り注ぐアンチのコメントに対し、足立は《毎日いろんな方と仕事している私は人と接触する機会も多い、安全第一でこれ以上コロナを広げないようにしないといけないんです。いろんな方が危機感を持つべきなんです》と姿勢を崩すことはなかった。

「嫌なら私のツイート見るなよ」の強気に

 それから4日後、志村さんが亡くなったことが発表されると、所属事務所は改めて足立の公式追悼コメントを長文で発表。《お父さんとのコントまだやりたかった。悔しいです。寂しいです。ご冥福をお祈り申し上げます》と締めたのだが……。

志村さんが亡くなった翌日の30日、足立さんがインスタグラムのストーリーズに『満開の桜の写真』をアップしたのですが、その写真にすごく白く小さい文字で、“わたしがしねばよかったんだ”と読めるような文言が添えられていたんです。“こんな小さいものをよくみつけられたな”というのが正直なところなのですが、その投稿もスクリーンショットされ、拡散。“不謹慎だ”、“病んでいる”などと騒ぎになりました」(WEBメディア編集者)

 昨今、SNSによる芸能人の“匂わせ投稿”が特定されるようになって久しい。今年の1月にも木下優樹菜がサッカー日本代表選手との不倫疑惑を報じられ大炎上したが、そのきっかけは、“縦読み”すれば「お互いにメッセージを送りあっているようにみえる」インスタを発見されたことだった。

 現在、芸能界全体がパニック状態に陥っている。先日も特撮ドラマ『魔進戦隊キラメイジャー』の主演俳優が新型コロナに感染し、東映撮影所が運営をストップ。脚本家の宮藤官九郎も感染が発覚し、直近まで舞台の稽古をしていた俳優たちも濃厚接触を疑われていたりと、連日ニュースが尽きない。

タレントも仕事がストップし、自宅にいることを命じられているケースも多いですね。このタイミングで外を出歩き、遊んでいるところなどを週刊誌などに撮られてしまうのは事務所としては絶対に避けたいところですから。そのなかで、芸能人はいつにもましてSNSへの投稿で“自己発信”する機会が増えています。

 足立さんもまさかバレまいとあんな投稿をしたのかもしれませんが、その一端には自宅にこもりっぱなしのストレスも影響しているのかもしれませんね」(芸能事務所マネージャー)

 足立は'18年にもW杯予選の日本vsポーランド戦で、決勝トーナメントを目前に“攻めずにパス回し”する日本代表姿勢について《いやいや、そんな試合はみたくない》とつぶやき炎上した過去がある。それに対して非難のコメントが増えると、また怒りをむき出しにし、《なんなの? 好きなこと呟かせてよ 嫌なら私のツイート見るなよ 返事するなよ いろんな人のいろんな見方があっていいじゃんか。めんどくさいな》と意見を発信した。

「当時の炎上で本人に直接苦言を漏らした事務所関係者もいたらしいのですが、もともと強気の性格の彼女、いまも変わらずSNSで好きなことを発信しています。今回もまた議論を呼ぶような投稿をされて頭を抱えているのでは?」(同前)

 今回の一件にもコントのように明るいオチがあればいいのだけれど──。

〈取材・文 野口侑弥〉