現在、出演中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で演じる斎藤道三の迫力ある怪演ぶりが話題になっている本木雅弘。すっかり名優のイメージが定着しているが、出発点はアイドルグループのメンバー。ときに過激に、表現者としての道を歩いてきた俳優・本木の半生を週刊女性秘蔵カットでプレーバック。

 主役以上の存在感を放っていると話題なのがNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で本木雅弘が演じる“美濃のマムシ”こと斎藤道三。油売りだった亡き父とともに美濃一国を手に入れた、勝つためなら手段を選ばない人物を、まさに怪演している。実は、本木が悪役を、さらにわき役で演じるのは初めて。

昨年行われたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』出演者発表会に出席。大河への出演は主演した『徳川慶喜』以来、22年ぶりとなった

「選ばれた人間だと思っていない。“どこかでどんでんがえって、とんでもない人になるかもしれない”ということを自分に期待している」

 初めて出演した密着番組『プロフェッショナル仕事の流儀』(NHK)で、こう語った本木。

薬丸裕英、本木雅弘、布川敏和が初主演した映画『シブがき隊ボーイズ&ガールズ』の製作会見。歌手デビューした'82年に公開

 ジャニーズ事務所から『シブがき隊』としてデビューし国民的アイドルとなるも、幼いころからの夢だった“俳優業”にまい進したいと6年で解散。すぐに挑戦したのが潔く丸刈りになった映画『ファンシイダンス』('89年)、まわし姿の『シコふんじゃった。』('92年)。

シャンパンを手に20歳のお祝いを。肩パッドとすそのカットが印象的な当時流行ったデザインのスーツに身を包んだ'85年の3人

 ヘアヌード写真集を発売し、紅白ではエイズ撲滅のメッセージを込めたサプライズパフォーマンスで驚かせるなど、攻め続けた20代の最後に内田裕也さんを父に樹木希林さんを母に持つ也哉子と結婚した。

シブがき隊解散後、ソロとして初出場した'92年の紅白歌合戦で、井上陽水の曲『東へ西へ』のカバーを。白い液体が入ったコンドームを身につけ、お尻を半分出すなど過激なパフォーマンスを披露
出会ったのは妻・也哉子が15歳、本木が25歳のとき。也哉子の父で亡き、内田裕也さんとの食事の席だった。彼女が19歳のときに結婚

 父となり、大河ドラマ『徳川慶喜』に抜擢され、着実にキャリアを築き上げてきた本木の名前が国内外から注目されたのが映画『おくりびと』。みずから企画を発案し主役を務めた。この作品で数々の映画賞を獲得。映画人としての印象が強くなった本木が、テレビの世界で、しかもダークヒーローとして『麒麟がくる』で一層の輝きをみせている。

'98年に放送されたNHK大河ドラマ『徳川慶喜』に主演。撮影現場で見せた手のひらには息子・雅樂(うた)の名前が
みずから提案し、主演した映画『おくりびと』('08年)が、日本映画として初の米アカデミー賞外国語映画賞を獲得。授賞式後すぐの成田空港で

 夢を追い続ける美しき怪優は、いまなお途上の人なのだ―。