投資で大切なのは“分散すること”

ゴールド投資をするうえで、心得ておきたいのが、リスク対策だ。今は右肩上がりとはいえ、金の価格がガクンと下がる可能性だってある。

「ゴールド投資は預けていても金利がつかないし、配当金も出ません。一般的に世の中が好景気になると、株価が上がって配当金も出る、預金金利もアップするため、そちらのほうにお金を投入する人が増えます。すると、相対的に金の相場が下がることは考えられます」

 だからこそ、大切な老後資金の大半をゴールド投資に投入するのはNG。

投資で大切なのは、分散すること。それがいちばんのリスク対策です。あくまでも資産の一部をゴールドにしておくと安心ということです」

 一部とはどのくらい?

「株や国債、投資信託など投資に回す金額の1~2割程度が目安。そうすれば、景気のいいときは、他の預金や株などで利益が出るでしょう。不況のときは、金価格が上がってリスクヘッジになります」

 短期の利益を期待するのではなく、長期的視点で老後の資産を作りたいならゴールド投資は向いている。

ソンしない金投資

【純金積立】

 積立金額を設定し、毎月その金額でゴールドを購入する。基本的な仕組みは月の積立額を営業日数で割った1日あたりの額で営業日ごとに買いつけていく。

■メリット・デメリット

手数料が割高だが投資額が一定になる

 積立金額は3000円以上、1000円単位が一般的。最初に金額を設定しておけば自動で口座から引き落とされ、毎月一定の金額で買えるのがメリット。購入時の手数料1.5~3%ほどと高め。

【金ETF】

 金価格に連動するETF(上場している株式のように売買できる投資信託)。自動積立はできないので毎月自分で購入する(オンラインで可)

■メリット・デメリット

手数料は安いが投資額が変動する

 購入時の手数料や保有コストが安く、トータルコストが低いのがメリット。NISAを使えば税制優遇も受けられる。購入は1口単位。購入時の相場で投資額が変動する。

《取材/村瀬素子》


教えてくれたのは…

『JAMアカデミー』学長 吉田友哉さん

野村證券に勤めた後、資産コンサルティング会社、(株)Japan Asset Managementに所属。JAMアカデミーを立ち上げ、一般向けにお金の勉強会を行っている。