容疑者が供述している“ストレス”については、

「介護の仕事は、こちらが思ったようにはならないことが多いので、確かにストレスはつきもの。

 カッとなったときは1度、その場を離れるとか、ほかの人にバトンタッチするようにしていました」(同)

 突き刺すようなダメージを与えるためか、足の親指を立てた“凶器”で入所者を暴行したという容疑者。

障害者のためのボランティア活動にも熱心

「なないろの家」がある東浦町で4人きょうだいの末っ子として生まれた水野容疑者は、小学校時代から空手に打ち込んでいた。

「地元で空手を習っていて、大学卒業後も続け、10年ほど前に地元の空手会に入会。四段の腕前で、みずから子ども向けの教室を開いていました」(容疑者の知人)

 報道によると逮捕直前の11月に空手の師匠へ、

《暴力行為を行ったことは事実であるため、空手を行うこと、まして指導する資格はありません》

《ご迷惑をおかけしたことは何度お詫びをしても済むことではありませんが、この度は本当に申し訳ありません》

 という謝罪の手紙を送っていたようだ。

 そんな“特技”を活かしながら、容疑者は障害者のためのボランティア活動にも熱心だった。

障害者への空手指導も熱心に(フェイスブックより)
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《障がい者スポーツを通じて障がい者の方と地域住民の方の交流を寄り添い、助け合える住みよい社会、街作りをしたい!》(原文ママ)

 という理念のもと、特定非営利活動法人である「来夢の森」を設立し、クラウドファンディングで資金を調達。

 空手のほかに、脳性まひ者などのために考案された球技・ボッチャなどを指導し、ほかの障害者団体と交流するなど、幅広く活動していた。

容疑者の指導は誠実で充実していた

 それらの場で、問題行動はなかったのか──。

 ある障害者施設の関係者は、

「部活動の外部講師として3か月の期間限定でボッチャなどを教えてもらいました。

 ルールや投げ方、ゲームの進め方を初心者の職員や子どもたちに丁寧に指導してくれました。指導は誠実で充実していました。

 最初から部活動を指導するボランティアとしてお願いしましたが、最後に全部で1万円の謝金を渡しました。非常に熱心な方だと思いました」