美智子さまとのお茶会に招かれる

「日子ちゃんとは入省前の1988年、一緒に上皇ご夫妻(当時は皇太子ご夫妻)とお住まいでお茶をしたことがあります」

 そう語るのは、児童文学作家​で、幼少時の戦時体験を綴った『ガラスのうさぎ』の著者、高木敏子さん(88)だ。

 この『ガラスのうさぎ』は、小野広報官が中学時代に読書感想文で総理大臣賞を受賞したときの課題図書だった。

「賞をとられてから、彼女とは40年来の仲なんです」

 どういういきさつで、招かれたのか。

「幼いころ、秋篠宮さまは図鑑を眺めてばかりで文学作品はあまり読まれなかったそう。

 それが、中学生のときに『ガラスのうさぎ』を読んだところ、珍しく2日で読み終えた。それがきっかけで秋篠宮さまは文学に親しむようになったそうです。秋篠宮さまは上皇ご夫妻にもすすめられたそうで、そのご縁で東宮御所に招かれました」

 2度目の面会となったのが、昭和天皇が崩御する前年である1988年3月のこと。

「ちょうど上皇ご夫妻に会う前日、外交官試験に合格したばかりの日子ちゃんから“会いたい”と電話がきたんです。

 それで、“外務省に入るので、今後、何かとおふたりのお手伝いをできるかもしれませんよ”と宮内庁に了承を得て、一緒に行くことになりました

 小野広報官は上皇后美智子さまとどんな会話をしたのか。

美智子さまが聖心女子大学、日子ちゃんが女子学院と2人ともキリスト教系の学校を出ているので、そういった共通の話題や文学についてお話をしましたね」(高木さん)

 1時間ほどの歓談だったが、小野広報官はかなり緊張した様子だったという。

 3月5日には就任後の“デビュー戦”となる総理記者会見を仕切った小野広報官。緊急事態宣言の延長を発表する重要な内容だったが、70分間、そつなく進行を務めた。

 小野広報官のように「断っても」仕事で評価され、道が拓かれる社会になってほしい。