全国1300か所の観測地点において、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨を記録した回数は、40年前(の10年間)と比較すると、およそ1・5倍。昔よりも、雨の降り方が激しくなっているのは事実だ。

“1時間に50ミリ”と言われてもピンとこないかもしれませんが、街の排水処理ができる限界レベル。道路が冠水するぐらいのレベルの雨だと思ってください。もうひとつ知っておいてもらいたいのが“24時間で200ミリ”。これは、土砂災害が発生する目安としてとらえてもらえればと思います

 天気予報の数字の意味を知っておくと、ひとつの目安になり、より正しい判断や行動へとつなげられる。

秋の台風シーズンはどうなる?

 9月や10月は長雨になることは珍しくないが、

「雨量は平年並みという予想が出ています。例年、台風は年間で約25個発生しますが、今のところ12号まで(8月27日現在)。今後10個くらいの台風は発生すると思います」

 災害につながる大雨となる危険性については、

秋雨前線+台風。このふたつが重なるタイミングは、より大雨になるので、強い警戒が必要です。夏の台風は比較的動きが遅く“雨台風”になりやすいといわれますが、9月になると“風台風”の特徴も出てきます。雨だけではなく、プラス風。暴風雨への注意が必要です。

 ぜひ、自分の住んでいる場所のハザードマップを事前に確認してください。災害リスクを知っておくことで、いざというときの判断材料になるはずです」