“老後のカネ不足”必至!節約習慣で貯蓄を

 平均寿命が延び、老後は資金的に厳しいのが現状。今からでもできる、老後資金の増やし方を伝授!

リスクや税金の少ない積み立てはやるべき

 早期退職で得た退職金や預金もある、現在59歳の佐竹さん。65歳からもらえる年金額を計算すると年約230万円、妻は年80万円だ。

「年金だけで見ると2人で月26万円なので、生活費は切り詰める必要が。70歳まで働く予定なら受け取り開始を70歳に繰り下げれば、年金額は65歳時点での1・42倍、75歳からで1・84倍になります。ただ、実際の手取りは税金や社会保険料が天引きされた額になるので、その点には気をつけて」(頼藤さん)

 年金が年300万円を超えると、天引き割合は15%以上になってしまうのだ。

リスクや税金の少ない積み立てはやるべきだ ※画像はイメージです
リスクや税金の少ない積み立てはやるべきだ ※画像はイメージです
【写真】家計を節約して貯蓄に回し、老後に備えるためにやるべきことは?

 また、預金があっても投資経験のない50代半ば以降には「つみたてNISA」が最適。年齢の上限なく始められ、最長20年利用できる積立投資だ。

 ただし、積み立てできる上限はひと月に3万3333円なので、他の積み立てと併用するのが望ましい。

NISA(少額投資非課税制度)
●一定金額範囲内の資産運用で得られた利益分が非課税になる制度
●「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3種類がある
●投資可能商品、利用できる金額、非課税(税金がかからない)期間がそれぞれ異なる

★おすすめは「つみたてNISA」。年齢上限がなく、年40万円までの投資の運用益を20年間非課税にできる

「自営業なら『小規模企業共済』もおすすめ。毎年節税しながら退職金を作れます」と頼藤さん。

節約したお金は優先順位をつけて使いたいもの。限られた予算の中でお金を有効に使うためにも、欲しいものややりたいことを書き出し、優先順位をつけてみては」(丸山さん)

 都心であれば佐竹さんのように車を手放したほうが節約できるし、歩くと健康にもよい。

「老後を見据え、お金のかからない趣味を見つけておくのもおすすめです」(丸山さん)

★老後資金・プロのアドバイス★
■年金だけで暮らすには、かなりの節約が必須
■働ける間に年金額を増やす「繰り下げ受給」の検討を
■老後資金の確保ならつみたてNISA、小規模企業共済がおすすめ!

教えてくれたのは……

節約界のカリスマ○丸山晴美さん
節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。節約や貯金、運用方法など、お金にまつわる著書多数。『節約家計ノート2023』(東京新聞)10月中旬発売予定。
老後資金の救世主○頼藤太希さん
Money&You代表取締役、経済ジャーナリスト。講演や執筆などの活動を通し、日本人のマネーリテラシー向上を目指す。女性向けWebメディア『FP Cafe』『Mocha』やYouTubeにて『Money & You TV』を運営。

取材・文/オフィス三銃士