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ー 荷物を投げるのは“日常茶飯事”

《関空さんよ、大勢が見ている場でこんな荷扱いいいのか?》

 関西国際空港の敷地内で撮影されたとみられる動画がTwitterで拡散され、物議を醸している。

荷物を投げるのは“日常茶飯事”

 冒頭のコメントとともに投稿された動画に映っていたのは、荷物の仕分けをしていると思われる場面。そこで、従業員らしき人物が地面に散らばった荷物を拾い上げると、放り投げた。その後も別の荷物を手にとっては、片手や両手で、荷物に回転をかけながら投げる行為を続けていた。

 段ボールなどで梱包されているとはいえ、これから人の手元に届く荷物を乱雑に扱っているという衝撃的な映像に対してSNSでは、

《日本でも荷物がこんな扱いされているのかよ。悲しい。》
《もうちょっとまともに扱って欲しいな》

 と批判的なコメントが投稿されている一方、

《大手運送会社数社で何年か仕分けバイトしてましたが日常風景》

 などといった、荷物を投げるというのは、“日常茶飯事”といった声も多数挙がっていた。

 この件について、関西国際空港を運営する関西エアポート株式会社に確認したところ、同空港内と認めた上で、動画の内容について、

海外から届き、国内にこれから配送する貨物のエリアだと思われます。海外からの荷物は、複数まとまってパッケージされて輸送されてきます。それを日本国内各地に搬送する際に、仕分けいたします。しかしながら、動画にある仕分け方については煩雑だと認識しております

 と回答があった。関西エアポートは、倉庫などの建物を当該業者に貸し付けている、“大家”のような立場といえる。

貨物そのものについては、実際に搬送している会社が搬送作業や荷分け作業をさらに別の業者に委託をしているという形になるので、どこまで作業の内容について注意喚起ができるか難しいところではあります。しかしながら、空港内のサービスの一環であることは間違いありません。

 当社としましては、関西国際空港内においてこのような荷物の取り扱いがなされることは不適切と考えており、荷物が適切に扱われるように当該事業者含め貨物業者様に速やかに注意喚起をさせていただきます」(関西エアポート)

 最近では、ネットショッピングを利用して、海外の商品を注文するケースも多い。仕分け作業は重労働かもしれないが、その荷を心待ちにしている人がいることを作業員にも認識してもらいたい。