家電量販店お得ワザ1.「安くして」「いくらになる?」は効果なし!

単に『安くして』とだけ言っても意味はありません。そんなに簡単に下げられるのであれば、もともとその値段をつけていますから(笑)。

 実際、安くしてとだけ言われた社員が、『上司と相談してきます』とお客さんに伝えて裏で休憩していることも何度かありました。

『他店の値段を出して〇〇円だったら買える』と伝えれば、スルーしづらくなるのでおすすめです。意外と間違いがちなのが、値段交渉をするタイミング。

 いきなり価格の話をすると、価格調査をしている他店の従業員ではないかと警戒するので、まずは商品説明を聞いてから交渉をしてください」(峯岸さん、以下同)

「安くして」「いくらになる?」は効果なし!(イラスト/白ふくろう舎)
「安くして」「いくらになる?」は効果なし!(イラスト/白ふくろう舎)
【写真】家電量販店で「値引きチャンス商品」の目印は?

 クレジット支払いの場合、店に手数料の支払いが発生するので、「現金で支払う」と言ってもらえると値引きしやすいです。(20代/現役家電量販店店員A)

家電量販店お得ワザ2.「店長イチオシ」「おすすめ」は値引きの大チャンス!

「『店長イチオシ』『バイヤーおすすめ』といったポップが貼ってある商品をよく見ると思います。これには2パターンあって、ひとつはキャンペーン中の商品です。もうひとつは、在庫が過剰に残っているもの。

 余ってしまった商品の在庫処分のときにもこのポップを貼ります。どちらの場合も店側が売りたい商品で、目標販売数が決められていることが多いので、お客さんは有利に値段交渉を進められます。欲しいものにポップが貼ってあったらチャンスですよ!

「店長イチオシ」「おすすめ」は値引きの大チャンス!(イラスト/白ふくろう舎)
「店長イチオシ」「おすすめ」は値引きの大チャンス!(イラスト/白ふくろう舎)

 ある店舗では在庫が余っていて安く買える商品が別の店舗では定価のままなんてことも。何店舗か回るのがおすすめです。(40代/現役家電量販店店員B)

家電量販店お得ワザ3.雨の日の平日は安くなる確率アップ

「週末は雨でもそこそこお客さんが入りますが、平日の雨の日はまったく絶えてしまうこともあります。売り上げ目標を達成させるために、入店してきたお客さんは逃せないので、ギリギリの額まで値下げすることも少なくありません。

 店舗にはその日の売り上げ目標があって、それを達成させるためなら値引きをします。土日祝日は値引きをしなくても売れるので、交渉を面倒がられることも。そのため、閑散とした平日の雨の日、特に夕方は狙い目です

雨の日の平日は安くなる確率アップ(イラスト/白ふくろう舎)
雨の日の平日は安くなる確率アップ(イラスト/白ふくろう舎)

 そもそも平日は休日の10分の1以下のお客さんしかいません、そこに雨もプラスされたらノルマの達成は絶望的になります。(20代/現役家電量販店店員C)