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ー 知って楽しい!おもしろ雑学

 日常の気になる疑問を解決!メロンの網目模様はどうしてあるの?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.メロンの網目模様はどうしてあるの?

A.あの網目模様は傷ついた皮にできる「かさぶた」のようなものです。(肥後庵代表 フルーツジャーナリスト 黒坂岳央さん)

 メロンの出荷量がピークを迎える6月。暑い時期にもさっぱりと食べられて、香りもいいメロンだが、特徴的なのは外皮にある網目模様。なにか役割があるのだろうか。

 疑問に答えてくれたのは、フルーツギフトショップ肥後庵の代表で、フルーツジャーナリストの黒坂岳央さん。

「メロンの網目模様は、言わば一度できたら消えない『かさぶた』なんです。メロンは果肉が成長する過程で内側から圧力がかかり、表皮がひび割れを起こします。

 そのひび割れた部分を内側からかさぶたのように塞いで固まったものが『網目』。ひびが入ったら修正を繰り返し、細かく整ったネット模様ができます」

 高級メロンとして知られるマスクメロンなどは、網目をコントロールして、より美しい見た目に仕上げるための工夫がされている。

「マスクメロンも成長過程で、自然に網目ができますが、ただ放置しているだけでは均等な網目はできません。生産者が水や肥料の分量を調整することで、きれいな網目になるんです」

 水や肥料をどのくらい与えると見た目にも美しく、実もおいしいメロンができるのかというのは、もはや職人技なのだという。

 ちなみに、高級メロンはT字形のツルがついて販売されているが、これは「一茎一果栽培」をしているという証拠。

 本来、1本の茎にたくさんのつぼみをつけるが、1つだけつぼみを残して養分を集中させ良質なメロンを育てているため、値段が高くブランド価値のあるメロンに仕上がるのだ。