「専務理事」内定のはずが…

 5月21日、女子プロ協会の小林浩美会長は取材に応じ、一連の騒動における対処は「これで終わりです」と、ひとまず幕引きとする考えを示した。しかし今回、その言動が問題となり処分を受けた人間は“協会内”にもいた。

「栗永氏の妻に“あなたの夫と付き合った女の子は初優勝する”“不倫っていう感覚じゃなくて、スポーツだと思ってるんじゃないの?”などの暴言を吐いたとされる協会の理事・福本佳世氏は、始末書の提出を伴う厳重注意“けん責処分”を受けました。不倫の当事者たちほど注目は集まっていませんが、協会の理事ともあろう人間のあまりに不適切な発言には、驚きの声が集まっています」(スポーツ紙記者)

“トリプルボギー不倫”で処分を受けた栗永遼キャディ(本人のインスタグラムより)
“トリプルボギー不倫”で処分を受けた栗永遼キャディ(本人のインスタグラムより)
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 そんな福本氏だが、実は処分の発表前にも水面下で“降格”を受けていたという。

「福本氏は、5月8日開幕の今季メジャー初戦『ワールドレディス選手権サロンパスC』の大会実行委員長でしたが、4月末に突然担当を外れることに。彼女は昨年12月に協会の公式サイトで《専務理事(内定)》と紹介されていたものの、3月18日に公開された《25年度新理事候補者の役職内定のお知らせ》では、なぜか突然、平理事に降格していました。当時は何の理由も説明されていませんでしたが、処分を受けたことによって、今回の不適切発言がその原因だったことが明白になったと言えるでしょう」(ゴルフ雑誌ライター)

 小林会長は、処分に関する取材の場で「再発防止策も考え、コンプライアンスを周知徹底していきたい。選手とキャディ、協会全体としてもさらに徹底し、(選手への)ケアも含めて私たちも頑張っていきたい」と語ってる。必要なのは、その言葉のとおり“協会全体”としての意識改革だろう。