元放送作家の鈴木おさむが、“大災害”が起きるとして一部で騒がれている7月5日に、東京を離れて息子と旅行に出かける予定であることを明かし、波紋を広げている。
話題の発端は、漫画家・たつき諒が2021年に出版したコミック本『私が見た未来 完全版』だ。たつきは、1999年刊行のオリジナル版で、2011年の東日本大震災を予知していたとされ、一部で“予言漫画”として注目を集めていた。
「不安を煽りすぎ」
「“完全版”では、2021年7月にたつきさんが見たとされる新たな予知夢の内容が描かれています。《日本とフィリピンの中間あたりの海底が突然破裂し、東日本大震災の3倍の津波が発生する》という描写があり、これが“7月5日に何かが起きるのでは”という憶測を呼びました」(芸能ライター、以下同)
この“7月5日大災害説”はSNSを中心に瞬く間に広がり、国内だけでなく海外でも注目される事態となっている。

「実際に、この“災害説”は海外メディアでも取り上げられました。SNS上では、日本行きを見送る外国人旅行者の投稿も見られ、さらには香港の航空会社が定期便の一部減便を発表するなど、さまざまな影響が出ているようです。とはいえ、気象庁はこうした“予言”について、科学的根拠はまったくないとして明確に否定しています」
鈴木は『日刊SPA!』の連載でこの話題に触れ、妻・大島美幸が仕事で海外に行っているとした上で、SNS上を騒がせている情報の信ぴょう性はさておき、《そわそわしたまま東京にいるのが嫌だから》と、息子と2人で旅行に行くことにしたと記述。噂に過剰反応しているわけではなく、自身の“感情との向き合い方”としての行動であると説明している。
鈴木は連載の中で、日本国民としての“防災意識”の重要性も訴えているが、社会的影響力のある立場からの発信が不安を助長しかねないとして、ネット上では批判の声も上がっている。
《言論の自由は守られるべきだとは思うが、このような社会一般を混乱させる影響があるものは、「風説の流布」には当たらないのか》
《「ぼくは逃げます」では、7月5日説に振り回される人を増やすだけ》
《365日いつ大地震が起きてもおかしくない。不安を煽りすぎ》
情報が一瞬で世界を駆け巡る現代において、私たちは何を信じ、どう行動すべきか。求められているのは、むやみに恐れに飲み込まれない冷静さと、確かな情報を選び取る力だろう。