「ライブがしたい」取り戻した心

 木本もお笑いとは別の道を模索していたのか。本人に直接話を聞いてみると順を追って話してくれた。

「まず、'24年11月に僕がレンタルスペース事業を始めまして。そこで相方と一緒にイベントなどできればと考えていたのですが、今年2月に木下からタイに拠点を移すと打ち明けられまして」

 新事業の立ち上げ早々、相方の国外移住がわかった木本。そんなときに浮上したのが“寿司職人”計画だった。

「自分で握ったお寿司を、自分のイベント中に振る舞ったら面白いかなと思ったんです。ただ、お寿司の修業は生半可な覚悟では挑めず……。代わりに今は、友人と一緒にたこ焼きを振る舞うイベントやトークライブをやっています。お寿司もいつか再挑戦したいですね」(木本、以下同)

2000年代の宣材写真。『キングオブコント』で4回決勝進出を果たした実績を持つ(公式サイトより)
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 レンタルスペースの事業は無事に黒字化。金銭的な問題も、協力者の助けもあり解決しているという。

「最近は地方でも、たこ焼きを振る舞うイベントを行うようになりました。本当は今年も相方と全国コントツアーをする予定でしたが、今は僕がたこ焼きイベントとトークライブで全国を回って、また一緒にツアーができるよう地盤をつくっていきたいんです」

 トラブルを経て木本は“お笑い愛”を取り戻したようだ。

「以前の僕は何をしたいのか見失っていたから、投資に熱を上げたんだと思います。今の自分がやりたいことは“全国のお客さんの前でライブがしたい”。その一心です!」

 木本の第二のお笑い人生は始まったばかり!