異色なのは学習塾を併設していること。募集する生徒は、なぜか《偏差値40以下または70以上》と限定している。園児から中・高生までの個別指導で《勉強が超得意、難関校受験》を対象とし、入塾には保護者同伴の面接をパスしなければならない。

同業者は「礼儀正しく、穏やかなイケメンという印象」

 同院が入居する部屋のドアや窓、ベランダの柵など至るところに整骨院や塾をPRする貼り紙がベタベタ。塾の講師紹介では《慶大卒、筑波大院MBA》を大きな文字で書くなどエリート自慢が目を引く。

反対側の窓やベランダの手すりなどそこかしこに『アール・キューブド武蔵浦和西口整骨院』宣伝の貼り紙が(画像は一部加工しています)
反対側の窓やベランダの手すりなどそこかしこに『アール・キューブド武蔵浦和西口整骨院』宣伝の貼り紙が(画像は一部加工しています)
【写真】施術の途中で間接照明に切り替え……現場となった整骨院の一室

 整骨院の集客では高学歴もアピールしようがなさそうだが、ホームページの院長挨拶で、

《整骨院の技術的な水準を高めることにも苦労し、筑波大学大学院でMBAを取得した時よりも真剣に、施術技術の向上に努めました。その結果、3~4年でお客様から技術をご評価いただけるまでになりました》

 としっかり盛り込んでいる。インターネットの口コミでは、同院の施術を評価する声が目立ったが、実際のところはどうだったのか。

 同じ武蔵浦和エリアの同業者男性は「本当にあそこの院長が逮捕されたんですか」と驚く。

お客さんから評判はよかったはずですよ。彼の店への行き方を尋ねられたことがありましたし、移転前の店舗の常連さんが追いかけてきて施術を受けていましたから。男性客もついていましたね。同業者には開業挨拶して回るなど礼儀正しく、穏やかなイケメンという印象でしたので事件にはビックリです」(同業者男性)

 同院のホームページの記述によると、決して順風満帆とはいえず、開業からほどなくコロナ渦に見舞われた。しかし、

《定期的に訪れる緊急事態宣言等で、時間的余裕ができるタイミングもあり、更に技術向上に取り組みました。その結果、指の感覚がかなり鋭敏になり、指に疲労が蓄積しない限りは、指先だけでかなりの治療ができるようになりました》

 と時間を有効活用したという。同院のキャッチコピーは、

《他で治せないを治す》
《治すだけでは終わらない》
《身体を中から美しく》

 月1回程度の猫背矯正で身体を15歳若返らせた実績もあるという。しかし、容疑が事実ならば悪い意味で、治すだけでは終わらない施術に手を染めていたということになる。