クマ被害が問題になっている秋田県の鈴木健太知事が、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に生出演し、さまざまな対応にあたる県職員らが置かれている状況を説明し、ネット上の関心もさらに高まっている。
クレーム電話は「ほとんど県外から」
11月20日付の『テレ朝NEWS』によると、秋田県では今年4月から10月末までのクマの人身被害は49件(56人)で、目撃件数は11月だけでも2625件。11月5日時点でクマ被害を防止するための協力協定を陸上自衛隊と締結しており、部隊の派遣先も広がっている。
そんな中、秋田県の鈴木知事が生出演した11月19日放送の『モーニングショー』では、秋田市職員が土日も交代で出勤し、勤務時間外であってもクマの目撃情報があれば対応にあたるなどしているという状況を紹介。
鈴木知事は、県人口が減って「行政組織のスリム化」も進んでいる中でのクマ問題、その対応には「全市町村が苦慮している」と話した。
また、ネット上でもたびたび話題になるが、自治体は“クマ駆除に関する電話”にも対応しているといい、鈴木知事いわく応援もある一方で「なぜ殺すんだ」という批判や“無理難題”を言われることもあるそう。さらに、クレーム電話は「ほとんど県外から」かかってきているという実情も明かした。
鈴木知事の番組出演を受け、ネット上には「秋田県の現状を全国放送のテレビで伝えてくれて、本当に感謝」「県民の為に ありがどうございます」といった声が寄せられたほか、「クマ被害の対応にご苦労されておられる最中に悪質なクレーマーの対応までさせられるなんて気の毒でなりません」「職員も地域も恐怖と疲弊で一杯の秋田県に県外からの駆除に対する苦情など言語道断」「無関係者のクレーマーは無視して下さい」「安全地帯からの電話が職員や熊対応されている方々の負担になる」など、気遣いのコメントも散見される。
「小泉進次郎防衛相に自衛隊の派遣を要請した鈴木知事は、元自衛隊員です。知事によると、派遣要請は自衛隊による直接的な“クマ駆除”のためではなく、駆除のための武器使用は“法的に不可能”とのこと。主な目的はハンターの“後方支援”で、捕獲用の罠の輸送・設置や巡回による確認を行うといいます。10月30日には、秋田市に駐屯する連隊が、猟友会員や県職員から罠の設置方法などを学んでいます」(全国紙社会部記者)
さまざまな意見が寄せられているようだが、危機に瀕しているのは、ほかでもなく秋田県の住民たち。職員を含め、県民の安全な生活を願うばかりだ――。
















