妻夫木聡や目黒蓮が出演する、TBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』の公式X（旧Twitter）アカウントが、牧場を訪れるドラマファンに向けて『皆様へのお願い』を投稿した。
「ロイヤルファミリーをみてとってもかわいいお馬さんに実際にふれあいたくなった皆さま！そんな皆さまにお願いです 実際に牧場を訪れる際は必ずルールを守るようお願い申し上げます」
と、注意マークの絵文字を添えて、
「実際に牧場を訪れる際には必ずルールを守るようお願い申し上げます。ルールは各牧場によって異なります。それぞれの牧場に確認した上でのご見学をお願いします。（見学をしていらっしゃらない牧場も多くございます）また、牧場内への無断立ち入り等は固くご遠慮いただきますようお願い申し上げます」
丁寧な“お願い”だが、この文章の一部に対しSNSでは疑問の声が上がっている。
牧場に直接連絡するのは迷惑
「ドラマファンがJRAやロケ地となった北海道の牧場へ足を運び、馬に興味を持ってもらうことは喜ばしいことですが、公式がこのような投稿をするということは、実際に“何かあった”からだと思います。ただ、この“それぞれの牧場に確認した上で”という部分に対し、“それは迷惑だ”との声が上がっているのです」（テレビ誌記者）
実際に「牧場に直接するのは迷惑では」「仕事の妨げになるから避けて」「馬産地の牧場は観光牧場ではありません」などの意見が多数寄せられ、大きな議論となっている。
では、なぜ問い合わせがNGなのか。牧場関係者が明かす。
「一部SNSの声でもありますが、現在から春先にかけて、競走馬となる仔馬の出産シーズンを迎えます。この時期の牧場は、母馬や生まれてくる仔馬の管理で最も多忙を極め、非常に神経を使う時期です。また、見慣れない人の訪問や電話対応の増加は、デリケートな母馬にストレスを与え、最悪の場合、お産に悪影響を及ぼすリスクも否定できません」
また出産を控えた馬だけでなく、すべての馬に対しカメラのフラッシュや強い香水の匂いも大きなストレスになるという。
公式によるルールを促すポストに対し効果を期待する声もあるが、大半は“問い合わせ先”の間違いを指摘するものとなっている。
「公式はそれぞれの牧場へ問い合わせるようにとありますが、見学の可否も含めて窓口になっている『競走馬のふるさと案内所』へ誘導すれば問題はなかったと思います。競走馬の生産地における観光案内や牧場見学に関する情報提供、ルール・マナーの啓発活動を行う組織になります。同案内所をアナウンスするべきだとのポストも多く、牧場に迷惑をかけるなというお叱りの声も。さらにはドラマの最後に注意喚起のテロップを入れるべきとの提案もありましたね」
ドラマは最終章に入り、視聴率もじわじわと伸ばしている。さらには年末のグランプリとして定着している『有馬記念』も近づいてきた。“かわいいお馬さんとふれあいたくなった皆さま”は、ぜひルールを守って楽しんでもらいたい。
