9月3日、秋篠宮家の次女・佳子さまは、自身が総裁を務める日本工芸会が主催する第73回日本伝統工芸展を観覧された。
「伝統工芸展は、伝統工芸の保護・育成と発展を目的に毎年開催される、国内最大規模の公募美術展覧会です。陶芸・染織・漆芸・木竹工などの7部門からなり、佳子さまは姉の小室眞子さんから引き継いで日本工芸会の総裁に就任して以来、今年で5回目の出席となりました」(皇室担当記者)
「美しいカーブですね」とおっしゃってくだった
総裁賞は竹で作られた花籃「濤声」に贈られた。竹工芸作家の大木淑恵(としえ)さんは受賞時の喜びをこう語る。
「受賞の通知を一か月ほど前にいただきましたが、信じられない気持ちのまま過ごしております。これまでもいくつか賞はいただいたことがありますが、総裁賞は初めてで……。日本伝統工芸展は、プロ・アマ問わず全国の作家が出品資格を持つ公募展で、私たちは『本展』と呼ぶほど年に1度の大きな展覧会です。そのような展覧会で名誉ある賞をいただけて、本当に光栄に思っております」(大木さん、以下同)
総裁である佳子さまからは作品の背景について質問があり、細やかな気遣いが感じられる場面もあったという。
「本当に緊張してうまく話せなかったのですが、『この作品の作られたきっかけはどのようなことですか』とお尋ねくださり、あたたかく励ましてくださったので何とかお話しできました。作品は沖縄で見た台風の波に着想を得て制作したものなのですが、波の力強さを表現した部分について『美しいカーブですね』とおっしゃってくださいました」
佳子さまが魅了されたカーブの制作には、過去いちばんの苦労があったそう。
「今回は初めて朝から晩まで制作に取り組み、完成まで2か月半かかりました。竹は幅が広くなると、反発力が強くなります。今回の作品は、細い竹と太い竹をランダムに配置してリズムをつけているのですが、太い方は9mmほどもあり、なかなか曲げることができず、『3本しか曲げられなかった』という日もありました。過去いちばんに苦戦した作品でしたので、制作の難しさも評価をいただけたのかなと思っております」
佳子さまはそうした作家の苦労も汲み取られたのだろう。
「『総裁賞を獲った』ことを自分から言わなくても、ニュースで見たと周囲の方から声をかけていただけて本当にうれしいです。伝統工芸展自体もより広く知られる展覧会になってほしいです」
姉の小室眞子さんから引き継がれた佳子さま。クリエイターへの気遣いとリスペクトを胸に、伝統工芸の明日を輝かせる新たなうねりを広げていく――。



















