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ー 『サイゼリヤ』が値上げ

 

 2022年春ごろから顕著になった物価高。国民のお財布事情が厳しさを増す中、各家庭の食事を支え続けてきたファーストフード店でも相次ぐ値上げが公表されている。

『サイゼリヤ』が値上げ

 10月14日、“最後の牙城”とも呼べるファミリーレストラン『サイゼリヤ』が値上げを発表。同店を代表する看板メニューの『ミラノ風ドリア』は300円から320円(税込み)に引き上げられるとのことだ。

「価格変更は10月29日からで、メニュー全般が平均で6%値上がりするといいます。今回の判断は原料価格の高騰や、エネルギー等のコスト上昇などが理由とのこと。

 公表された文書では、《これまで価格維持に向けた取り組みを進めてまいりました》と前置きをしつつ、《しかしながら、当社の努力不足により、食材の不足や原価上昇を吸収できない事態が発生しております》と、サイゼリヤの現状について赤裸々に告白していました」(フードライター)

サイゼリヤが値上げを公表(公式サイトより)
サイゼリヤが値上げを公表(公式サイトより)

『フレッシュワイン』と『ランチ』、『モーニング限定メニュー』は価格変更なしとのことだが、《当社の努力不足》《誠に申し訳ございません》と綴られたリリースからは、その悔しさが滲み出ていた。

 そうした思いが伝わったのか、今回の発表に対し、ネット上では、

《サイゼリヤさんここまでよく頑張って据え置いてくれたよ。ありがとう》
《300円から320円なら、まだまだありがたい値上げだよ。サイゼさん、ありがとう。。》
《しゃーなし この値上げに文句を言う人はほとんどいないだろう やっぱ企業の姿勢って大事やな》

 など、労いや擁護の言葉で溢れていた。

「『サイゼリヤ』はコロナ禍の2020年に一度価格を調整しています。しかし、この時もあくまで感染予防の一環として、“お釣りを減らし、顧客と触れる機会を減らすため”というのが本意だったのです。

 それを除けば、メニューのほぼ全般に及ぶ大規模な値上げ調整1998年の上場以来、初めてのこと。これまでの企業努力は称賛に値しますし、そうした姿勢はしっかり顧客に伝わっていたのでしょう。今後も日本を代表するファミリーレストランのひとつであり続けると思います」(前出・フードライター)

 こうした声が上がっていることや、価格改定への思いをサイゼリヤの広報に問い合わせてみると、

「今後も、おいしい食事を気軽に楽しんでいただけることを大切にし、より多くのお客様に楽しい食卓をお届けできるよう取り組んでまいります」

 と回答があった。

 わずか20円の値上げに《努力不足》と頭を下げた『サイゼリヤ』。誠実すぎる姿勢こそが、これからも多くの人々の胃袋と心を掴んで離さない理由なのだろう。