佳子さま着用の翌日にはオンラインショップの商品は完売状態に
「当施設のスタッフでガラス職人でもある岡本喜十郎の主導のもと、利用者さんとご一緒にガラス細工の製作を始めました。今回佳子さまに付けていただいた作品は、ガラスとガラスの間に金箔を挟み込んで焼き上げる技法を用いています。金箔を表面に貼るのではなく、ガラスの内側に閉じ込めることで、剥がれることなく、美しい輝きが保たれます。ガラスを小さくカットする作業から金箔を挟む工程、窯焼き、そして仕上げの金具付けまで、細かな工程に熟練した利用者さんが携わっています。ちなみに、使用している金箔は、金閣寺に使われているものと同じと聞いています」(成田さん、以下同)
佳子さまは今年の6月に、障害のある方々が作る「ヘラルボニー」というブランドのワンピースをお召しになっていた。
「以前から佳子さまが福祉施設のアイテムを身につけられていることは存じ上げていたのですが、まさか私どものアクセサリーを選んでくださるとは夢にも思っていませんでした。私たちが普段見ている以上に、佳子さまがお着けになることで商品の魅力が一層引き立っていると感じます。施設のみんなにも報告したのですが、最初は驚きのあまり口がポカンと開いて塞がらないほどでした(笑)。そのあと、改めてみんなで喜びを分かち合いました」
佳子さまが着用された翌日には、オンラインショップの商品は完売状態に。注文数は従来の5倍以上に跳ね上がったという。
「私たちの施設は精神障害のある方が通われていますが、商品づくりや販売を通して社会参加のきっかけを得たり、達成感や自信を取り戻したりすることを目的としています。 佳子さまに着けていただいたことで、私たちがガラスの中に閉じ込めていた希望や夢が、多くの方に届いたのだと実感できた瞬間でした。福祉に心を寄せてくださる温かいお人柄を感じ、私たちの商品を選んでいただけたことに感激しています。今回のことをきっかけに、利用者さんたちが社会とつながり、自信を取り戻そうと励んでいる姿も知っていただければうれしいです」
皇族の地方訪問では、直接言葉を交わせる相手はどうしても限られてしまう。だからこそ佳子さまは、ご自身の装いを通してメッセージを届け、国民に静かに寄り添われているのだろう――。


















