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 日も落ちてサングラスの必要もなくなった、とある5月の夜。かつての“お昼の顔”が、いつものサングラス姿で1軒のバーに現れた。

「生バンドが演奏するジャズを聴いていたら、いきなり店にタモリさんが入ってきたので、ビックリしました」(居合わせた客)

 『笑っていいとも!』(フジテレビ系)放送終了から2年。現在も『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)や『ブラタモリ』(NHK)など、精力的に活動しているタモリ。

「そちらのお店はタモリさんが大学時代のジャズサークルのメンバーと一緒に立ち上げたジャズバーです。彼も“取締役宣伝部長”として経営に参加されているそうです。その日も、サークル仲間であるオーナーと食事をしてから、お店に顔を出したみたいですね」(常連客)

 タモリはソファ席に、サークル仲間と思われる友人数人と座り、会話を楽しんでいたそう。仲間と仲よくしゃべり、笑うその姿は『ヨルタモリ』(フジテレビ系)のよう。

「年に数回来られているようです。ひとりでいらっしゃっていたこともありましたね。いつもウイスキーの水割りを飲みながら、静かに過ごされています」(常連客)

「サインや写真撮影にも気軽に応じられていて、とても紳士ですよ。ステージに上がることもあって、日本でもブレイクした『スキャットマン・ジョン』などのモノマネを披露したり」(別の常連客)

 遊び人タモリの名言のひとつに“真剣にやれよ! 仕事じゃねぇんだぞ!”というものがある。しかし一応、仕事であるこの店の経営に関しては“真剣”なようだ。

「半年に1度、役員会があるそうなんですが、忙しいのに、開店以来、『いいとも!』をやっていたころでも、無遅刻無欠勤で出席されているそうです」(常連客)

 また、この日はサークルの直属の後輩である現役学生も店に訪れており、一緒に話し込む場面も。

「学生たちがタモリさんに挨拶に行くと、自分たちが座っていたソファ席に座らせ“君の(ジャズの)ルーツは何なの?”と、それぞれに聞くなど熱心にジャズ談議されていましたよ」(常連客)

 この日は1時間ほどで店を後にしたタモリ。半世紀近く年下の学生たちの話を親身に聞く姿は、後輩を思いやる優しい先輩の姿だった。

「タモリさんはすごくサークル愛の強い人なので、今でも当時のサークル仲間の方々と仲がよく、また現役の僕らのことも気にかけてくれるんです」(来店していたジャズサークルの現役メンバー)