もし、これまでに学んだ説明の方法が「動作」レベルまで具体化されていなかった場合、仮に実践できなかったとしても、あなたが悪いのではありません。「動詞」表現でごまかしていることが自覚できていない、提供側の責任です。

 また、もし、あなたの説明がうまく伝わらず、相手の行動を促すことができなかったのだとしたら……その理由は、説明内容が「動詞」レベルだったからかもしれません。

「動詞」と「動作」。

 たった1文字の違いですが、その差がもたらす結果は歴然です。

『「いまの説明、わかりやすいね!」と言われるコツ』浅田すぐる著(サンマーク出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
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基本的な型の実践

 あらためて、先に例に挙げた「目的を意識する」を「動作」表現と見比べてみましょう。

「目的を紙に書いて、繰り返し見る」

 実にあっけない表現です。でも、だからこそ、誰でも実践することができます。誰もが行動に移せるほどシンプルで、カンタンな表現。「実践できる」という文脈があって初めて、価値を見いだしていける。これが「動作」の最大のポイントです。

 もちろん、実際の仕事の現場では、もっと込み入った内容を取り扱う場面がほとんどです。ただ、煎じ詰めていくと、仕事ができるかどうかの違いは、実はこうした基本的な型の実践によって生じています。

 さて、あなたの日々の「説明」はいかがでしょうか?