小池栄子

 ドラマ『母になる』(日本テレビ系)に出演中の小池栄子が「第20回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」助演女優賞に輝いた。昨年放送された『世界一難しい恋』(日本テレビ系)で大野智が演じた主人公の秘書・村沖舞子役の演技が評価されての受賞となった。

 『母になる』では誘拐され行方不明になった柏崎結衣(沢尻エリカ)の息子・コウ(道枝駿佑)を救い7年間一緒に暮らし育てた門倉麻子を演じている。

「 “育ての親”の小池VS“実の母”の沢尻という構図ですが、主演の沢尻さんよりも、その演技が母親らしく、表情がリアルで泣けるとネットでも好評です」(テレビ誌記者)

 グラビアアイドルやバラドルとして活躍していた小池が女優として開眼したのは映画『恋愛寫眞』(2003年)からだ。その後、'08年に数々の主演女優賞を獲得した『接吻』や、第35回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を獲得した『八日目の蝉』で実力派女優の座を不動のものにした。

「グラビアでは表現力、バラエティーでは笑いの間などを学んだと本人は話していますが、小池のすごさは、そのコミュニケーション能力の高さです。

 相手ときちんと向き合う聞き上手、返答は自分の言葉で表現する、毒舌であっても必ず救いのあるオチにする。楽屋でもプライベートでもそのスタンスは変わらないので、現場では姉御的存在で人気ものです」(ドラマ関係者)

 一部では沢尻と小池が「楽屋への入り時間」で競っているといった“不仲”説も出ているが「どちらも、気の強さは同じぐらいで芯が強いですからね。しかも女優としてのプライドも高いので現場はピリピリムード」(前出・同)だという。

 そんな緊張感漂う現場ではあるものの、ふたりのあいだにはちょっとした違いがあるようで。

演技などに関して沢尻が言うことは確かに正論ではあるのですが、なぜか棘(とげ)のある言い方に聞こえてしまうんです。

 一方の小池はそこに必ずお笑い的な間を入れるので、緊張がフッと和らぐんですよ。しかもスタッフらへのLINEの返信が早く、決して既読スルーしないので、みんな喜んでいます」(同)

 小池の評判と女優力はまだまだ上昇中だ。

<取材・文/小窪誠子>