6月上旬、日本屈指の繁華街である六本木の商業施設ビル内で撮影ロケが行われた。
「有名な老舗ナイトクラブに大人数のスタッフが来ていたんですよ。竹内涼真さんが主演の作品を撮影していたようです」(目撃した飲食店従業員)
竹内といえば2013年に俳優デビュー、翌年には『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)で主人公を演じ、すぐにブレイクを果たした。以降さまざまなヒット作に出演。そんな彼が六本木で撮影となると、2022年に出演したテレビ朝日系のドラマ『六本木クラス』関連かと思いきや、そうではないようで─。
「この日、竹内さんは実写版『龍が如く』の撮影だったんです。竹内さんは伝説のヤクザと呼ばれる主人公・桐生一馬の役。現場には主人公の幼なじみのヤクザ・錦山彰の役として賀来賢人さんが、ほかのメインキャストとして青木崇高さんも来ていました。全員が高身長に加えて、柄シャツに派手なスーツといういでたちでキメていて、威圧感あふれる撮影現場でしたよ」(配給会社関係者、以下同)
『龍が如く』はセガから発売されているアドベンチャーゲーム。ヤクザなど裏社会を舞台にしたハードボイルドな設定が世界中で人気を呼び、シリーズ累計売上本数は1700万本を超えている。2007年には北村一輝主演で実写化もしているが、単なるリメイクというわけではないようだ。
「2020年9月に、セガの公式ツイッターで『龍が如く』のハリウッドでの実写映画化計画が発表されていました。最近は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』や『ソニック・ザ・ムービー』など日本のゲームの映画化が流行っていますからね。国外でも人気の高い『龍が如く』を実写化するのも納得できます」
実は竹内はすでにハリウッド映画に出演した経験がある。
イケメン俳優から脱却、実力派へ
「2019年に公開されたハリウッド実写映画『名探偵ピカチュウ』で竹内さんは主人公の日本語吹き替えを担当したのですが、その縁で本編にポケモントレーナー役として一瞬ですが竹内さんが出演しているんです。この体験が刺激になったのか、国外での俳優活動への意欲をたびたび公言していました。こうした流れが『龍が如く』の起用につながったのかもしれません」
人気ゲームの実写化というビッグプロジェクトに臨むにあたってか、近年の竹内は大胆なイメチェンも行っている。
「以前の竹内さんは細マッチョキャラでしたが、近年はジムに通いまくって筋骨隆々に。2021年に日テレ系で放送された『君と世界が終わる日に』で主演を務めた際も、ゾンビと戦うハードなアクションシーンをこなしていますからね。今の竹内さんなら大がかりなアクション超大作でも演じ切れるでしょう」
今年俳優デビュー10年の節目を迎えた竹内。WEB媒体のインタビューでは今後の展望について、
《20代で様々な経験を積んで自分の思考も日々変化しているので、これからはもっと違う表現ができるんじゃないかなとも思います。(中略)今やっとスタートラインに立てたような気持ちです》
そう役者としての向上心を語っていた竹内。これから成り上がるであろう彼に期待。