年度末が近づいてきたこの時期に、テレビ局の花形アナウンサーの退社報道が相次いでいる。中でも話題となったのは、『news every.』でキャスターを務める日本テレビの藤井貴彦アナと、『ニュースウオッチ9』を担当するNHKの青井実アナ。藤井アナは4月から夜のニュース番組『news zero』(日本テレビ系)のキャスターに。先日、就業規則の服務規定違反で厳重注意を受けたことが発覚した青井アナは、フジテレビ夕方の『Live News イット!』のキャスターになる方向で調整していると報じられた。まさに局の顔ともいえる2人だがフリー転向でどうなるのか。
「2人とも人気アナウンサーですが、印象的にはタイプは真逆。いろんな意味で気をつけなければいけないのは青井アナかなと思います」
こう語るのはテレビウォッチャーで漫画家のカトリーヌあやこさん。まず藤井アナについては、女性人気の高さが強みと話す。
「藤井アナは特にコロナ禍のときに『感染者数に一喜一憂しないでください』といったメッセージを伝えるなど、まじめで視聴者に寄り添うキャスターとして主婦層を中心に人気が高い。昨年は好きな男性アナウンサー1位にもなっていますしね。この好感度は夕方番組から『news zero』で夜の顔となっても強いのではないでしょうか」(カトリーヌさん、以下同)
群雄割拠の中で生き残る道は
一方で青井アナは、先輩NHKアナの例を挙げ、その二の舞いになる可能性を心配する。
「青井アナは見た目が絵に描いたようなお坊ちゃんみたいな感じで、フジテレビの2世アナっぽいなって(笑)。実際に祖父が丸井グループの創業者ですし、雰囲気が民放っぽいのでフリー転向はぴったりなんじゃないかと思います。
ただ、過去に日テレやフジなどの女子アナとの熱愛が噂になっていましたよね。今はテレビ東京の相内優香アナと結婚されているし、筋金入りの女子アナ好き(笑)。元NHKの登坂淳一アナがフリーになってフジの夕方の番組に出るはずでしたが、過去のスキャンダルが報じられ出演辞退したケースもありますから。少し似たにおいがするので、そういった報道が出ないことを期待したいです」
この2人に続いて日テレの上重聡アナも退社することを報告するなど、女性のみならず男性フリーアナも群雄割拠。
藤井アナと青井アナは生き残ることができるのか?
「数年前、藤井アナは宅地建物取引士の資格を取得しているんですよ。なので、不動産業との二刀流も可能と手堅い(笑)。報道の印象が強いですが、バラエティーにも挑戦してほしいですね。かつてフジの報道からフリーになって『たけし・逸見の平成教育委員会』などたくさんのバラエティーの司会をしていた逸見政孝さんを目指して、冠番組を持つなどフリーの頂点を目指してほしいです。
青井アナは、すぐ『ワイドナショー』に呼ばれそう(笑)。NHKのアナウンサーってフリーになった途端、芸人さんとかにめちゃめちゃイジられることが多いんです。NHKでは同期の神田愛花アナも、フリーになってはっちゃけましたし、そういった中で新たなキャラをどうつくるかが大事になると思います」