「帰るのかよ」
大河ドラマ『光る君へ』で散楽の一員であり、義賊だった直秀を好演した毎熊克哉。まひろ(吉高由里子)を陰ながら支えるナイスガイによる先のセリフなどに、女性視聴者たちはときめきまくり!
女性のキュンキュンポイントはわからない
「主人公たちふたり(吉高由里子、藤原道長役・柄本佑)にすごく影響を与えるキャラクターだったので熟考して挑みましたが、それとはまた別のところで話題にしていただけるとは……正直、想定外でした。女性のキュンキュンポイントはわからないものだなという気がしましたし、もし狙ってやっていたらドン引きされていたと思います(笑)」
切ない死によって物語を去ったことで“直秀ロス”に陥る人が続出。そんな中、スタートしたばかりの新ドラマ『好きなオトコと別れたい』で新たな“心ときめかせる男”に。
演じているのは、アラサー会社員・郁子(堀田茜)が別れたいのに、どうしても別れられない“ダメ男”黒川浩次。定職につかず郁子の家に居候しているが、愛嬌があって、どんな人からも好かれる。何より郁子に抜群に優しい。
「自分自身とは似てないとは思うんですけど……。あんなにイイヤツじゃない、というか(笑)。言い方を変えるなら、浩次はめちゃくちゃ甘え上手。僕は甘えるのが苦手なほうなので」
仕事でイライラしたり、人生に焦ったりする郁子の心身を、浩次は温かな毛布のように包み込む。
「今作は役割として、キュンとさせることが絶対条件としてあって。“自分で大丈夫か?”と思いましたが、そこを意識しすぎると、ほかの大切なことが抜け落ちてしまうと思ったので、なるべく意識せずに。そして浩次は、いい人すぎてミステリアスという部分もあって」
だらしないヤサ男かと思いきや、浩次には郁子にも明かしていない過去が。
「どんなに優しくていい人でも、愚痴のひとつやふたつ、言ってくれたほうがわかりやすいと思うんです。物語が進む中で、浩次の人物像や心につっかえているものが見えてきます。小さな愛情や幸せを大事にする、本当にハートフルな作品なので、ぜひ楽しんで見てもらえたらうれしいです」