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石破茂首相と東京都知事の小池百合子
気温が上昇し、夏の気配を感じ始める5月中旬。東京都が、今夏に向けて驚きの方針を発表した。
「都内すべての一般家庭約800万世帯を対象に、夏の水道代の“基本料金”を無償化する方針を固めたそうです。続く物価高に苦しむ家計を助けることが狙いで、熱中症予防として自宅でのエアコン使用を促すことが目的だといいます」(全国紙社会部記者)
“救急車不足”も問題
無償化の期間として想定されているのは、夏場の4か月間程度とのこと。背景には、光熱水費節約のためにエアコン使用を控え、熱中症で死亡する人が相次いでいることがあった。
「昨年6月から9月にかけての都内で、熱中症で救急搬送された人は過去最多の7993人を記録し、340人が亡くなる事態になりました。亡くなった方の半数以上は室内にエアコンがあるのに使っていなかったといいますから、東京都が対策を講じるのは当然のことでしょう」(同・社会部記者)
近年では、出動件数の急増による“救急車不足”も問題視されてきた。
熱中症予防として都の策が適切に機能すれば、その他の症状で救急搬送を必要とする人たちの命も救うことができるだろう。