2025年3月から放送が開始されたNHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』。NHKプラスの配信で歴代ドラマのなかで最多視聴数を記録し、視聴率も今なお好調だ。主演は今田美桜が務めるが、5月21日の放送回では彼女が着用していた衣装が物議を醸した。
今田美桜の着物の“模様”が物議
「この日は第38話が放送され、細田佳央太さん演じる豪が戦死したとの知らせを受けた朝田家の様子が描かれていました。豪に想いを寄せていた河合優実さん演じる蘭子が悲しみに耽るなか、その隣には、今田美桜さん演じるのぶがたびたび写っていました」(芸能プロ関係者)
そんなのぶが着用していたのは、全体がダークなブラウンで落ち着いた色味の着物だったのだが、視聴者はその着物の模様に反応。ある高級ファッションブランドを彷彿とさせるとの声がXで多数上がったのだ。
《ルイヴィトン着てるのかと思った》
《もうそれにしか見えない》
《時代錯誤はなはだしい》
昭和2年(1927年)から物語が始まる時代設定と衣装から醸し出された現代感のギャップにも驚いたようだ。

「今田さんが着用している着物は、当時から外出着として親しまれ、着物全体に同じ模様が繰り返し入っている小紋という着物ではないでしょうか。日本には伝統的な模様が数多く存在しますが、今回の着物の模様はその配置も相まってか、パッと見ると本当にルイ・ヴィトンのように見えますね」(ファッション誌ライター、以下同)
深刻な描写が多かった今回の放送回だったが、そんなシーンよりも衣装に目が奪われてしまったのだ。
また、日本の伝統的な模様は、もともとルイ・ヴィトンと深い関係があるという。
「ヴィトンといえば、『モノグラム柄』や『ダミエ柄』が有名ですが、その柄のモチーフは日本の家紋。1878年にパリで行われた万国博覧会を機にヨーロッパで日本の工芸品などの繊細な美が広まったことがきっかけです。なので、ヴィトンの柄と日本の着物の柄が似ているのは当然といえば当然といえます」
今回の放送は、日本の古き良き伝統を知るいい機会になったのかもしれない。