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ー 25年間にわたる“米作り”が評価

 6月25日にTOKIOが解散を発表した。株式会社TOKIOのオフィシャルウェブサイトでは「メンバーでお互いの意思を確認し合い、このような状態になった以上、グループ『TOKIO』として活動して皆様から再び信頼をいただき、応援いただくことは難しいと判断したため、ここでグループとしての活動に区切りをつけることといたしました」と説明されている。

25年間にわたる“米作り”が評価

 複数のコンプライアンス上の問題が国分太一に発覚し、22日に無期限の芸能活動休止を発表した矢先の電撃的な解散発表となったが、『スポーツ報知』はメンバーの主な経歴を《城島茂は農業、松岡昌宏は俳優業で活躍》と報じた。

 これに対し、ネット上では《ん? リーダーは農業の人なの?(笑)》と失笑気味の反応が見られたほか、《TOKIO解散したらついにリーダーは専業農家だ》といった声も。

 城島の農業は“ガチ度”が高いと語るのはテレビ誌ライターだ。

「城島さんは『ザ!鉄腕!DASH!!』の人気企画“DASH村”で25年にわたって米作りを行っていて、その経験が評価されて2019年には政府による『農福連携等推進会議』に有識者として出席しています。また、日本で唯一の農業関係の日刊紙である『日本農業新聞』をプライベートで定期購読していることもファンの間では有名です」

『DASH』の人気企画のひとつに、DASH村での経験と知識を生かして日本各地の農家の作業を手伝う“出張DASH村”というコーナーがあり、城島もさまざまな地域の農家に出向くのだが、そのときのやりとりも、まさに“玄人はだし”なのだという。

「城島さんは農地に行くとまず土を調べることが多いですね。実際に手で触り、色や水分や粘度などを確認して農家さんと専門的なやりとりをすることも少なくありません。農家さんのほうがあまりに農業に詳しい城島さんに驚くことも。『スポーツ報知』が城島さんの主な経歴を“農業”と紹介したのもうなずけます」(前出・テレビ誌ライター、以下同)

 城島は『DASH』以外にも、全国の農業と福祉の現場を訪れるテレビ番組『とれたてハッピー』(TBS)に出演経験があるほか、クレーン運転士の免許を保有するなど“手に職”を付けた人物。そのため、ネット上ではなにかと評判の農水大臣と比較する声も聞かれる。

《TOKIO解散するなら、リーダー城島茂さんを農林水産大臣にしてくださいまし。小泉進次郎なんかに任せるならば絶対リーダーの方がいいでしょ、実質農家なのですし》

《小泉進次郎に必要なのは、城島茂のサポートではないだろうか》

 新たに農林水産大臣に就任したものの、農業の実態を知らないと批判されがちな小泉進次郎より“役に立つ”といった声が多い。

「2021年10月、農林水産省は農業と福祉の連携に関する情報発信を担う“ノウフクアンバサダー”として城島さんを任命しています。その後、旧ジャニーズ事務所の性加害問題が起こったことから広報活動を中止していましたが、今年からまた活動を復帰しています。それだけ、城島さんが持つ知識と経験に国が期待を寄せているのだと思います」

 農業業界は従事者の高齢化による後継者不足など、深刻な問題に直面しており、さらにいまは“令和の米騒動”の真っただ中。城島の25年間の農業経験が存分にいかされるときがきたのかもしれない。