“学歴詐称”が判明した静岡県伊東市の市長・田久保眞紀氏。東洋大学卒業を最終学歴として、市の広報誌に掲載していたが、“卒業”ではなく、“除籍”であることが明らかになった。
「田久保市長は7月2日に行われた会見で“卒業は確認できなかった。除籍であることが判明した”と説明。そのうえで、選挙中に自ら公表していたわけでないため、公職選挙法には触れないとしています」(全国紙社会部記者、以下同)
“300件以上”の問い合わせ対応に追われる伊東市
この問題で注目を浴びているのが、田久保市長が6月の市議会で議長・副議長に「自分の経歴が分かっていただけるかなという意味でお見せした」という、“卒業を証明するもの”だ。
「田久保市長は何を見せたのか、仮に自作の“卒業証明書”を提出していた場合は、『文書偽造』の罪に問われる可能性が高いといいます。
田久保市長は会見の翌日、議長と面会しましたが、“除籍”であったことの報告だけで、謝罪はありませんでした。それだけでなく、事実関係の調査機関する『百条委員会』を設置しないよう求められたというのです。保身しか考えていない身勝手な行動に呆れる人も多いでしょうね」
ネット上では、
《嘘ついたり誤魔化したり、自分が大学除籍になった卒業したかもわかってない人を公職の市長として信頼できるかの話なんだよな》
《除籍って中退でもないのに自分が知らないわけないのでは》
《早目に認めていた方が傷が浅かったのに》
など、信頼は失われている模様。そんな国民の声は伊東市役所にも大勢届いているという。
「全国から多くの問い合わせをいただいている状況です。2日の16時時点で200件以上。そこから3日昼過ぎまでで、100件以上の問い合わせが来ています。
“市長にはふさわしくない”といった厳しいお声や議長・副議長らに見せた“卒業を証明するものは何だったのか”や“公職選挙法に触れるのではないか”というご意見が多いです」(伊東市秘書広報課担当者、以下同)
当然のことながら、市長の辞職に関する問い合わせもあったというが、今後の処遇はいつ決まるのだろうか。
「現段階ではいつ決まるかという目途は立っていません。7月7日に6月定例会の最終日がございまして、そこで『百条委員会』の設置や辞職勧告案について、動きがあると考えております」
ウソを重ねた田久保市長への処遇は厳しいものになるだろう。