読売ジャイアンツのOB会長で、“絶好調男”として親しまれてきた中畑清氏がYouTubeで「歴代巨人最強ナイン」を選出。しかし、その顔触れにファンからは困惑とツッコミの声が相次いだ。
最強ライトは「怪我がなかったらすごかった選手」
1月11日に更新されたYouTubeチャンネル『Web Sportivaベースボールチャンネル』にて、「これが最強の布陣! 中畑清の歴代巨人ベストナインを大公開」と題した動画が公開された。
球団の長い歴史の中から選手の名前だけでなく、打順と守備位置も決めるという、巨人ファンなら誰もが胸を躍らせたくなる“ガチ企画”に見えたが、中畑氏がホワイトボードに書き込んだ名前はV9時代のスターから自身の現役時代の選手が中心で、現代の野球ファンを“置き去り”にするような内容となってしまった。
中畑氏が選んだオーダーは下記のとおり。
1番センター・柴田勲
2番ショート・川相昌弘
3番ファースト・王貞治
4番サード・長嶋茂雄
5番キャッチャー・阿部慎之助
6番ライト・吉村禎章
7番レフト・高田繁
8番セカンド・篠塚和典
9番ピッチャー・江川卓
中畑氏は「これで10連覇できる」と太鼓判を押すが、かつての仲間がずらりと並ぶ布陣に対し、コメント欄はすぐさまザワつき始めた。
「今回の人選を見ると、中畑氏の評価基準が自身の現役時代であった1980年代前後の記憶に強く固定されている印象を受けます。王・長嶋のONは巨人の象徴として不動だとしても、メジャーリーグでも活躍した松井秀喜氏や、天才的な打撃センスを誇った高橋由伸氏、さらにショートとして数々の歴代記録を塗り替えている坂本勇人の名前すら挙がらなかったのは不可解と言っていいと思います」(スポーツ紙記者、以下同)
ちなみに、ショートの川相に関してはバント記録だけでなく、肩の強さと守備の安定感を評価。センターは松本匡史、クロマティの名前も出しつつ、「赤い手袋だな、一世を風靡した」と柴田氏に決定。そして、ライトの吉村氏は「ケガさえなかったらすごかった」というのがその理由となっている。
ともあれ、動画のコメント欄には「相変わらずの時代錯誤」「松井、由伸、坂本も眼中にないのか」「思い込みで自分の時代から以前で考えて平成以降は頭に浮かんでもいないのだろう」「松井の“ま”の字も出なかったとは…入団当時の打撃コーチだったけれども」「え、松井秀喜外すって?」と散々な言われようだ。
「中畑氏はDeNAで監督を務めた経験もあるため、運営サイドは戦略的な選考を期待してこの企画に臨んだのだと思いますが、結果的には自身の“思い出選抜”になってしまった。また、キャッチャーに関しては当初、『アイコンタクトでサインプレーができた。キャッチャーのセンスが素晴らしかった』との理由で盟友である山倉和博氏を選び、そのあとに阿部監督の名前を思い出すと、『OB会長としてまた差し入れに行くからな。行きやすくするには阿部にしたほうがいいな。忖度しよう』と、笑いながら変更。
またレフトの高田氏についても『俺を監督にしてくれた人だからさ。高田さん入れとかないと後々まずいんだよ』と恩義を口にするなど、選考基準が多分に人間関係に左右されていたのも少し残念でしたね」
純粋な“最強議論”とはならなかった今回の動画だが、今後、解説者としての仕事をするうえでも、中畑氏はもう少し“アップデート”したほうがいいのかもしれない。
















