小池氏は昨年夏の都知事選、今年7月の都議選で古巣・自民党に向けて刀を抜いて喝采を浴びた。

 ところが、今回は……。

「刀を振り回しすぎて瀕死の民進党に切りかかってしまった。強者に立ち向かうはずが弱い者いじめになってしまい、一気に逆風が吹き荒れた。民進党議員は反発し、希望の党内部はドタバタ続き。世論調査では都政に専念してほしいという批判が強かった。やむなく、小池ブランドに傷がつく前に事態の収拾をはかった」(前出の都政担当記者)

 自民党の筆頭副幹事長を務める小泉進次郎氏(36)も小池氏を追い詰めた。

小池氏のことを“キャンキャン囃したてた”小泉進次郎

「何度も言うけど、小池さん、(衆院選に)出てきましょうよ」

 父親の小泉純一郎元首相(75)譲りの短いフレーズで衆院選出馬を挑発し、そのあげく、「出ても無責任。出なくても無責任」と皮肉った。

 小池氏が出馬を完全否定する直前、進次郎氏は都内の街頭演説で小池氏批判を重ねた。

「今回の選挙は『責任』対『無責任』の戦い。1つ目の無責任は……」

 と切り出し、

「都知事選挙いつやりましたか。去年ですよ。出たら都政を投げ出す無責任。民進党は前原さんが代表になったばっかりです。いちばんの大仕事は党をなくすこと。党をなくしてまで来たのに、小池さんは出てくれないんですか。出なければ出ないで無責任。無責任のジレンマに陥った。無責任のジレンマを作り上げたのは小池さんなんです。(中略)そして……いくつまで言っていいんですか、これ。挙げればキリがないんでね」

 と拍手を誘うのだった。

 小池氏が「キャンキャン」と罵りたくなるはずだ。小泉元首相は原発ゼロに向けて小池氏にエールを送りつつ選挙戦には関わらないことを公言しており、進次郎氏の“口撃”はやみそうもない。

 さらに、小池氏の足元の都議会でも激震が走った。小池都政を支えてきた都民ファーストの会の都議2人が5日に離党。同会の不透明な人事や情報発信の制限、国政に手をのばす小池氏の政治姿勢に疑念を持ったという。