ベッドに横たわる猫

 『関ジャニ∞』の錦戸亮が、関西在住の20代の人妻と交際しているという。

 発売中の写真週刊誌『FRIDAY』(8月17・24日)が報じているのだが、記事には裸でベッドに横たわる錦戸の写真が添えられている。

 人妻のM子さんから、相談を受けた友人のA子さんが、どうにかしてふたりを別れさせようと、同誌に告発したようなのだ。

 記事を読む限り、M子さんは本気で彼を好きになってしまい、別れたくないようだ。一方、錦戸は彼女を“遊び相手”と思っているという。

 別れさせるだけなら、同誌に告発しなくてもほかに方法があると思うのだが……。 

 それはさておき、やはり目を引いたのは、M子さんが撮ったとされる、ベッドに横たわる錦戸の写真。

写真誌とベッド写真の歴史

 写真誌が誕生してから、誌面を賑わした“ベッド写真”は数知れない。

 かつては'83年に『FOCUS』に掲載された高部知子(当時は未成年)のベッド写真が“ニャンニャン写真”と呼ばれたこともあった。

 私の記憶では'85年、当時、朝のワイドショーのキャスターを務めていた女優に突如降ってわいたスキャンダルが印象的だ。過去に交際していた恋人が撮影したと思われる写真には、彼女のあられもない姿が写っていて、大袈裟ではなく、芸能界に衝撃が走ったのだ。

 それから30年。

 ベッド写真は、写真誌のみならず、スキャンダルを扱うこともある週刊誌の必須アイテムとなっている。

 ときおり、俳優や女性タレント、女子アナなどが登場するが、今は、どちらかといえば、男性タレント、それもジャニーズなどアイドルのベッド写真が多く見られるようになっている。

 アイドルの写真に関しては、出始めのころは反響があったが、最近ではそれほどでもないように思われる。そもそもワイドショーなどで扱うことがないニュースだし、見慣れてしまった読者も多い。男性アイドルのそんな写真に、興味を持つ人が少なくなったということなのだろう。

 写真の多くは、ベッドを共にした男性、あるいは女性が撮影したものと思われる。本人が撮られていることを認識している場合もあれば、今回のように寝ているあいだに撮られたり、隠し撮りされたり、気づいてない場合もある。

 雑誌に持ち込まれる経緯はいろいろだ。交際を解消したいため、ふられた腹いせ、面白半分、謝礼欲しさ。

“ふられた腹いせ”については、特にリベンジポルノに関する法律ができてから、雑誌側も慎重に対応するようになりました。この手の写真を掲載することで、犯罪に加担する恐れが出てきますからね。

 以前、ある女子アナの不倫写真が掲載されたときは顔にモザイクを入れて一応の配慮が見られたものの、結果的にネットでは本人を特定をする動きが見られました。最近では掲載する写真も、際どいものを避けるようにしています」(週刊誌記者)

 そんな背景もあり、ベッド写真の扱いは難しくなってきている。だが、アイドルの“素”の姿が見られるとあって、一部で歓迎する読者はまだ多いーー。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。