今回のタキツバ解散では「残るタッキー、去る翼」ということになったわけだが、

「もちろん、タッキーのことが大好きなのはいうまでもありませんが、もともとジャニーさんが個人的に好きだったのは、翼くんのほうだったとも言われています」

 と、あるウェブニュース編集者は言う。

「翼くんの顔は、郷ひろみや中山優馬、佐藤勝利といった、眉毛がキリッとした、いわゆるジャニーさんが好きな“男前”の顔。それだけに、翼くんが、眉毛をいじったときには激怒して、『YOU、そんなのマロじゃん!』とディスったこともあるほどです」

 しかし、ジャニーさんの元に残ることになったのは信頼が厚い滝沢の方だった。

 滝沢はJr.時代に、その人気ぶりから元関ジャニ∞の渋谷すばると共に、「東の滝沢、西のすばる」と言われていた。奇しくも2018年の今年、2人はジャニーズタレントとしての活動を終了することになった。

 そして「東の滝沢」と95年にドラマ『木曜の怪談』(フジテレビ系)に出演した翼。同作では川野直輝(98年に退所)と“怪談トリオ”として人気を博し、タッキー&翼のデビューに繋がった。

 ジャニーさんの後継者として指名されたタッキーは、今後、苦楽を共にしてきた翼がいない事務所を背負っていくことになる。ジャニーさんイズムを継ぐ者として、タッキーもまた、つばさの意志を尊重したのかもしれない。

<取材・文/渋谷恭太郎>