「“昨日、思いついた”と話したというジャニーさんですが、『2020(トゥエンティー・トゥエンティー)』グループ構想は'13年にすでにスタートしていたはず。単に忘れてしまったのか、それとも何か思惑があっての“再発表”だったのか。10月23日で御年87歳になりますが、プロモーターとして健在ですからね」(芸能レポーター)

 10月6日、自らが作・構成・演出を務める舞台「ジャニーズ伝説2018」の稽古前に、新グループ『2020』の結成を明かしてみせたジャニー喜多川社長。20人と20人を合わせた、ジャニーズ史上最大の40人からなる大所帯グループが誕生する。

「やっぱり忘れてたんですかね」

 稽古には『2020』候補メンバーとして、ジャニーさんの“思いつき”によって集められたジャニーズJr.のユニット『少年忍者』9人と、9月に結成されたばかりの『5忍者』の5人の姿も。来年には40人に増員される見込みだ。

「最年少で14歳、ほかメンバーも全員'20年になっても10代と、とにかく若いグループになりますね。でも、気がかりなのが'13年時の“メンバー”だった38人からは1人も選ばれていない点です。やっぱり忘れてたんですかね、ジャニーさん(苦笑)」(同・芸能レポーター)

 '20年東京五輪・パラリンピックの開催が決まった'13年、その年末に盛大に立ち上げたのが舞台『JOHNNYS'2020 WORLD-ジャニーズトニトニワールド‐』だ。オリンピックを意識した演出が行われ、主演のSexy Zone佐藤勝利らデビュー組のほかに、デビューを夢見る38人のJr.が出演した、ジャニーさん肝いりの舞台だった。

 また五輪組織委員会会長の森喜朗元首相を招待するなど、“ロビー活動”にも精を出した。当然、その38人が『2020』として華々しくデビューし、ジャニーさんもまた'20年大会に携わるものと思われた。ところが今年7月、

「開閉会式の演出を手掛ける総合統括に選ばれたのは、狂言師の野村萬斎氏でした。ジャニーさんのプロモーター人生の“集大成”としていたのが、東京五輪・パラリンピックだったといいます。

 それが叶わなくなりつつある今、'13年の構想はすべて“なかったこと”にして、『2020』を新プロジェクトとして発表したかったのではないでしょうか。入所して間もないフレッシュな面々ばかりを選別しているのも、“まったくの別物”とアピールするような、そんな思惑があるのではないでしょうか。かわいそうなのは“前メンバー”ですね」(芸能プロ関係者)

 その38人の今はというと、『Snow Man』岩本照のようにJr.にして20代半ばになったりと、たしかにフレッシュとは言い難い。中には岸優太、岩橋玄樹、神宮寺勇太のように『King & Prince』としてデビューを勝ち取ったものもいるが、多くがデビューできないまま、あるいは退所したJr.もいる。ジャニーさんの“思いつき”によって人生を左右されるのもJr.の宿命、とも言えなくはないが……。

 そんな若者を“救済”すべく立ち上がったのが、

「後継者を任された“タッキー”こと滝沢秀明クンなのでしょう。Jr.の面倒もよく見ていたという彼は、自ら動いて後輩らの売り込みもしているといいます。

 ジャニーさんの“丸投げ”と言えば聞こえは悪いですが、『2020』に夢中になっている社長の代わりに、これからはタッキーがプロモーターとして“大所帯”のジャニーズJr.を輝かせていくのだと思います」(テレビ局幹部)

 遺産を引き継ぐのも“2代目”の務めか。