【小学校受験のお作法2.0】GWを目前に控え、旅行や講習会の話題などお母様まわりは何かと落ち着かない日々が続いているかと思います。模試や学校説明会、オープンキャンパスなども始まり、志望校の選別も次第に固まってきましたでしょうか? 今回は4月編として、27日に行われる合同説明会対策、そして、来るGWの過ごし方を中心にお話をしていきたいと思います。

■合同説明会に足を運ぶ大切さ

 小学校のみならず、中学・高校・大学を見据えたうえで学校を選ぶためにも、“合同説明会”に出向くことがいかに大切かを前回お話ししましたが(※3月編参照)、4月27日にはアルカディア市ヶ谷で『東京私立小学校展』が、続く5月6日には新横浜プリンスホテルで『神奈川県私立小学校フォーラム』が開催されます。

 家族でスーツとお受験ルックに慣れる機会ともなるので、ぜひお出かけください。

 会場に入ると、参加するさまざまな学校の資料が配布されます。学校別に設けられている個別相談ブースを利用するのであれば、その学校へのエチケットとして、他校の資料を大量に集めていることがあからさまに目立たぬよう、サブバッグを持参するなど多少の配慮なさることをオススメします。

 本命の学校が決まっているのであれば、“お父様のみ”本命の個別ブースに並び、現時点で、教育方針などがわからない学校に関する質問をしてみるのもよいと思います。

 “お父様のみ”といったのには理由があります。

 というのは、このお受験の世界、ほとんどのご家庭で準備はお母様ご主導。お母様に無理やり“やらされている”と感じているお父様が大半でしょう。

 しかし、多くのご家庭で社会との接点をお持ちなのは主にお父様です。社会へ出るための通過点である学校でどのような教育を受けさせたいか、そして実際に社会に出たときにどのような社会貢献をさせたいかという未来予想図は、ぜひともお父様にこそ描いていただきたいものです。

 母親としての“女性”目線以外に、父親の“男性”目線でもしっかりと学校を選び、お父様自身のお言葉で、願書や面接の際に進学希望の意思を表現していただければ、面接でトンチンカンな回答してしまうという、お受験失敗にありがちな要因を回避することもできるのです。

 さまざまな学校が一堂に会する合同説明会は、そうしたお父様ご自身が学校の研究をしていただくきっかけとなるはずです。個別ブースにいらっしゃる先生は、実際の面接官になる可能性もある先生ですが、ここで失敗したとしても何も問題はありません。

 大学の進路や将来の目標をはじめ、通学や防犯など、少しでも気になることはどんな小さなことでも質問されてみてください。面接慣れをしていただくという意味でも都合がいい場所であると思います。