6月の第3日曜日は父の日です。誰もが知る、各界の有名人の父を持つ人たちに、これを機会に思いを語っていただきました。人前に出るようになったからこそ知った、「父の偉大さ」とはーー。
「レアキャラでした」
子どものころに抱いていた父の印象について問われると、すみれさんはそう言って微笑む。
「忙しくしていたから、帰ってくるにしてもいつも遅い時間。ただ、一緒にお風呂に入ったり、パパといるとハッピーなイメージがありました」（すみれさん、以下同）
石田純一・松原千明さん夫妻の娘として生まれ、7歳からは母とともに移住したハワイで育った。その理由は、父の不倫騒動─。幼いころに父と過ごした時間は限られる。
「正直に言うと、パパに対して不満や怒りを感じていたときもありました。大人になるにつれて、お互いの立場や事情を理解し、許せることができた。今は、とても仲がいいのでうれしいです」
すみれさんは16歳のとき、現地ハワイでモデルとしてデビュー。大学では演技を学んだ。両親の影響を問うと、「もちろんある」と答える。
「アドバイスを仰ぐと、『すみれらしく』『自分らしく』と言ってくれます。芸能界の先輩の一人としてもリスペクトしているのですが、パパはまったく偉ぶらない。本当に裏表がない人なんです」
「The More the Merrier」
時に誤解されることもあるが、それは“裏表がない”からこそともいえる。
これまで父は3回の結婚を経験し、子どもはすみれさんを含め5人いる。義理の母にあたる東尾理子さんとはあまり年齢が離れていないため、「少し上のお姉ちゃんみたいな感じです。子どものことなどでもアドバイスをもらう」
と良好な関係だと笑顔を見せる。
「The More the Merrier（人数が多いほどハッピー）という言葉があるのですが、まさにそのとおりだなって思います。といっても、パパには『今の家族は絶対に見失わないでね』と伝えています。次はもうないよって（笑）」
すみれさん自身、2022年に第1子を出産。母になったからこそ、より家族の尊さを感じるという。
「パワフルな人なので、100歳まで生きて、私の子どもの成長を見守ってほしい。ずっと天真爛漫な父であり続けてほしいです」
取材・文／我妻弘崇
