【小学校受験のお作法2.0】今回は5月編として、いよいよ本格的にスタートする学校説明会において、保護者が気をつけるべき点やNG行動を伝授いたします。さらに、15年前を境に大きく変わったお受験世界の“いま”をお届けできればと思います。

■学校説明会での注意点

 5月に入ると、運動会や授業見学・体験などの公開行事、そして学校説明会がいよいよ本格的にスタートします。事前にネット上から申し込みが必要なエントリー式の学校もありますので、志望校のホームページはこまめにチェックしておきましょう。

 それでは、さっそく学校説明会での注意点をお話していきたいと思います。

 まず、ほとんどの学校の説明会は“保護者のみ”です。お子様はご実家や幼児教室、一時保育施設などに預けましょう。そして実際に説明会に出向いたら一字一句、聞き逃さないよう、先生方のお話に耳を傾けてください。説明会は学校側からの大きなメッセージです。大手の幼児教室では、説明会の要約を配るところもあります。

 しかし、そこには先生方のお言葉すべてが書かれているわけではありません。情報をまとめた幼児教室の先生が“必要ない情報”と切り取った部分が、特定のご家庭にとってはいちばん重要である可能性も高いため、ご自身の耳できちんと聞くことが重要かと思います。説明会の日程が重なった場合は、夫婦で手分けをし、気になる学校には必ず参加しておくことをオススメします。

 そして開催場所は、講堂がほとんど。そのため、スリッパなどを持参する必要は基本的にはありませんが、どんな場合にも対応できるよう、念のためスリッパと靴袋はご準備しておいてください。服装は通常の“お受験ルック”です。

 また、高いヒールをはいて行かないようお気をつけください。学校によっては、校庭に特殊な素材を使っている場合があります。ピンヒールで傷をつけることのないよう、細心の注意が必要となります。そして、たとえ会場で知り合いに会ったとしても、派手に手を振るなどの軽率な行動は控えるべきでしょう。