必要額2000万円以上の人もいれば、以下の人もいる ※写真はイメージです

 大金持ち以外、もはや長生きは不安の種でしかない。

 79歳の麻生財務大臣は、衆議院財務金融委員会で公的年金を受け取っているかどうか聞かれ「秘書に任せている」と答弁した。偶数月の年金支給日を気にしながらやりくりしている庶民とは大きくかけ離れている富裕層の感覚。

 すぐさま参議院議員の共産党、小池晃書記局長は、ツイッターで《79歳であればいくら繰り下げ受給でも年金保険料未納でない限り受け取っていないはずはないので『受給しているかどうかわからない』ということは年金制度の基本を理解していないということ》と麻生財務相の認識力に疑問を投げかけた。

 老後の生活費が約2000万円不足すると金融庁ワーキンググループがまとめた報告書が国家的な大炎上を巻き起こしている。麻生財務相は報告書の受け取りを拒否、金融庁は「意味のない数字をあげミスリードしたと反省している」と謝罪に追い込まれた。

 40代の主婦は、

「麻生さんが報告書を受け取らないことで、不足分2000万円の真実味が逆に増した」

 医療従事者の30代女性は、

「貯金もないし将来に不安しかないので長生きしたくない」

 と、お先真っ暗の表情だ。

麻生財務相は記者会見で「(金融庁の)報告書は受け取らない」と言い切った(6月11日)

 経済ジャーナリストの荻原博子さんは、

「報告書は国民に投資をさせたいという趣旨。金融庁は投資をすすめるための道具として年金を持ち出した」