7月1日、嵐のデビュー20周年を記念して開催される展覧会の記者会見が行われた。そこで、ジャニーズ事務所の社長であるジャニー喜多川氏が入院していることが正式に発表された。

「病名は解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血。6月18日の午前11時に倒れて、都内の病院に緊急搬送されました。それ以来、近藤真彦さんや東山紀之さんをはじめ、すべてのジャニーズタレントが見舞いに訪れているといいます」(ワイドショー関係者)

 彼が入院した週の週末には事務所から何らかの発表があると噂されたが、特にこれといった動きはなかった。

報道陣の間ではさまざまな憶測が飛び交い、一部のネットメディアでは“死亡説”まで報じられました。ジャニー社長の体調が安定していなかったこともあり、事務所もどう発表すればいいのか考えていたのだと思います。発表した直後に状況が変わるのを恐れていたのでしょう。そこからは事務所からの正式発表がいつあるのかと、メディアは毎日、動向に注目していました」(同・ワイドショー関係者)

 嵐の会見が行われる1週間前には、V6の岡田准一が主演を務める映画『ザ・ファブル』の記者会見や、ジャニーズJr.が出演する舞台の会見もあった。そこで発表してもよかったように思えるが……。

「映画や舞台の記者会見だと、ほかの事務所の出演者に迷惑がかかってしまうと考えたのだと思います。ジャニー社長の話をしたら、スポーツ紙やワイドショーはその話題で埋め尽くされてしまい、映画や舞台そのものの宣伝にならない可能性がありますからね」(スポーツ紙記者)

 どうやら、入院して2週間後の発表になったのにはこんな事情があったらしい。

「事務所としては、これほど大きなニュースなので、タレント1人ではなくグループ全員で発表してほしいという思いがあったそうです。そんな中で6月18日以降、もっとも早くグループでの会見が予定されていたのが嵐だったんです」(同・スポーツ紙記者)

7月1日『ARASHIEXHIBITIONJOURNEY嵐を旅する展覧会』囲み取材で
7月1日『ARASHIEXHIBITIONJOURNEY嵐を旅する展覧会』囲み取材で

 7月1日の会見は嵐の写真展に関するものだったため、メンバー全員が出席したことに加えて、出演者も彼らだけ。ジャニー社長のことを発表する条件がそろっていたのだ。

 5人が大役に抜擢された背景にはジャニー社長と深い絆で結ばれていたことも関係している。嵐がデビューした3年後の'02年に行われたツアーでは、こんなエピソードが。

「大阪で本番前のリハーサルをやっていたときに、ジャニーさんが見に来たことがありました。リハが終わると、メンバーがみんなでジャニーさんのもとに走っていったそうです」(レコード会社関係者)

 10代のころはコンサートの進行をめぐって、意見がぶつかることもあったという。

「そんなときは、誰かが“じゃあ、ジャニーさんに聞いてみようよ”と言うんです。そして、誰が電話をかけるかという話になり、メンバーは“俺がかける!”と言い合いになったそう(笑)。それほど、彼らにとって信頼できる身近な存在だったんです」(同・レコード会社関係者)

 嵐とともに“Beautiful days”を過ごしてきたジャニー社長。いまは1日でも早く体調が回復してくれることを願うばかりだ。

空港で手元を覗き込むジャニー喜多川社長
空港で手元を覗き込むジャニー喜多川社長