世の中を騒がせた事件やスキャンダル、はたまたちょっと気になることまで、各分野のエキスパート“セキララアナリスト”たちが分析(アナリティクス)! ニュースの裏側にある『心理』と『真理』を、解き明かしてご覧にいれます。

マイペースだけど「腕がある」
不人気の理由、実は天才肌?

 好感度がどんどん低下し不人気キャラクターとしてある意味、引っ張りだこの芸人といえば、安田大サーカスクロちゃん。週刊女性の人気企画である『抱かれたい男・抱かれたくない男グランプリ』でも3位に選ばれるなど、“不人気”界の王者を射程にとらえつつある。

 その理由を「平気で嘘をつく性格の悪さや見た目の不気味さでしょう」とキッパリ断言するのは、お笑い評論家のラリー遠田さん。そこに“素”の言動が加わることが、クロちゃんの不人気の理由のようだ。

「基本的には99%素だと思いますが、カメラが回っているところでは狙って面白いことができるうまさもあります」

 裏を返せば、そこがクロちゃんのキャラクターとしての面白さにつながる部分といえる。週刊女性のランキング発表後に行われた単独インタビューでは、これだけの歓声ならぬ悲鳴を集めながらも「抱かれたいはずだもん」と本人はいたってポジティブ。

「いえ、これはポジティブというより、他人の意見に一切、耳を貸さない超マイペース人間なのだと思います」

 TBSの番組『名医のTHE太鼓判!』では、医師に2型糖尿病と診断され番組内でダイエットに励むも、同局の『水曜日のダウンタウン』ではダイエットはおろか不摂生な生活に磨きをかけ、あげく心配する医師たちを小馬鹿にする始末。これでは「魅力を感じろ」というほうが難しい。

「ただ、センスはあると思います。ドッキリ企画などでは、状況を本能的に察知して求められている以上のリアクションを返すうまさはありますからね」

 SNSで炎上を繰り返し、芸能界からも冗談とも本気ともとれぬブーイングが聞こえてくるが、メディア露出が減らないのは「腕があるからこそ」ということなのだろう。