9月21日、俳優の窪田正孝(31)と女優の水川あさみ(36)が結婚したことが分かった。窪田にとっては、来年前期のNHK朝ドラ『エール』を控えた大事な時期。異例ともいえるタイミングで結婚に踏み切った背景には、いくつか理由がありそうだ。

 水川との熱愛が報じられたのは2017年12月のこと。同年夏に放送されたドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)での共演がきっかけで意気投合したとされる2人は、約2年の交際期間を経て、このたび晴れてゴールインを果たした。

当記事は「日刊大衆」(運営:双葉社)の提供記事です

 しかし、窪田ファンの間で最も有名な元カノと言えば、多部未華子(30)だろう。2013年頃に熱愛がスクープされて以来、たびたび一緒の写真を撮られてきた2人。

 交際のきっかけは12年放送の『大奥〜誕生[有功・家光篇]』(TBS系)での共演とされるが、当時は多部のほうが一般的な知名度が高く、メディアの取り上げ方も窪田はあくまでも“若手注目イケメン”という扱いだった。

 その後、窪田は『花子とアン』(NHK)、『Nのために』(TBS系)と立て続けに注目作に出演すると、主演を務めた『デスノート』(日本テレビ系)での鬼気迫る演技が話題を呼び、本格ブレイク。高い演技力とバラエティで見せる“素朴な兄ちゃん”的キャラとのギャップで、10代~20代の若年層にまでファン層を広げた。

 窪田の注目度が高まるにつれ多部との破局もうわさされたが、2015年9月に再び愛犬を連れてのデート姿がキャッチされるなど、水面下では順調に愛を育んでいた2人。多部の圧倒的な「同性ウケ」も手伝って、ファンの間でも実力派同士の“ほのぼのカップル”として好意的に受け入れられていた。

 その風向きが一変したのは、16年の春。3月放送の『アナザースカイ』(日本テレビ系)に多部が出演した際、「誰か(いい人)いないですか?」と恋人の不在を匂わせた上で「(男を)見る目がないねと言われることが多い」と発言。

 直後の4月に週刊誌で破局が報じられたこともあり、前述の多部の発言がメディアを通じた“元カレ=窪田批判”と受け取られ、「公の場でなぜそんなことを?」「多部ちゃんが許せない」と窪田ファンを激怒させてしまったのだ。

 長い付き合いとなった多部との別れが尾を引いたのか、しばらくは浮いたうわさのなかった窪田。だが今回、見事に5歳年上の先輩女優のハートを射止めた。

 朝ドラ主演という大役を控え、人気絶頂での結婚発表という選択をしたのは、“惚れたら一途”な男気あふれる性格に加え、多部との「長すぎた春」から教訓を得た彼なりのケジメのつけ方なのかもしれない。

 熱愛や結婚で人気が左右される俳優も少なくないが、もともとルックスというよりも変幻自在な演技力で名を上げてきた窪田。プライベートが安定したことで、むしろ芝居に集中できる環境が整ったともいえる。内助の功を得て、公私ともに脂が乗った「俳優・窪田正孝」の本領発揮に期待したい。