「徳井さんや、所属する吉本興業は頭を抱えていますよ。テレビ各局のレギュラー番組や、契約期間中だったCM会社からも多額の“損害賠償”が請求されるのは必至ですからね」(芸能プロ関係者)

 10月末に発覚したお笑いコンビ・チュートリアル徳井義実(44)の“申告漏れ事件”がいまだに尾を引いている。

「徳井さんが'09年に設立した個人事務所が、'18年までの7年間で約1億3800万円の申告漏れを指摘されました。さらに、個人的な旅行代や洋服代などが経費として認められず、'15年までの4年間で、約2000万円の“所得隠し”と判断されてしまったのです」(スポーツ紙記者)

ルーズさから損害賠償も!?

 1億円を上回る追徴税額は、昨年末に納付をすませたという徳井。とはいえ、再三にわたって税務署から督促されても納税せず、個人と事務所の社会保険の加入手続きすら行っていなかったという“前代未聞のルーズさ”に、世間はあきれかえっている。

「釈明会見から数日後、吉本は徳井の活動自粛を発表しました。芸能活動を休止するのは当然ですが、彼が出演するテレビのレギュラーは10本以上。各局は彼の出演見合わせや降板、すでに撮影していた番組は、急きょ編集して放送するなど、てんやわんやですよ」(民放キー局関係者)

 すでに全収録を終え、撮り直しが困難なNHK大河ドラマ『いだてん』では、徳井が重要な役どころのため全カットは難しく、内容を考慮しながらの再編集で対応した。

NHKは国民からの受信料で成り立っているので、再編集にかかった費用は、彼に請求することになります。もちろん、NHKだけではなく、レギュラー番組があった民放各局やCM会社からも当然、損害賠償が請求されるでしょう」(同・民放キー局関係者)

 売れっ子芸人だっただけに、賠償金もそうとうな額になると予想される。

「未成年との飲酒と不純異性行為によって事務所との契約が終了した小出恵介は、ドラマや映画、CMなどの違約金が5億円を超えたと報じられました。今年2月には、新井浩文が女性への強制性交の容疑で逮捕されたことで、公開予定の映画が数本白紙になり、こちらの損害賠償額も5億円以上だったんだとか」(前出・スポーツ紙記者)

 さすがの吉本も、徳井の個人事務所の税務まで監督するのは難しく、今回の件に非はないように思われるが……。

吉本は最近、徳井の不祥事によって発生する損害賠償額の計算を始めたそうです。その見立てによれば“億は下らない”そうで、2億~3億円にのぼる可能性もあるそう。

 吉本としては、徳井本人とどう賠償金を支払うかの話し合いを行う意向なのですが、すでに1億円以上の追徴金を支払っている徳井の肩代わりをすることも視野に入れているそうですよ」(芸能プロ幹部)

 ルーズさが引き起こした笑えない事態になっている。