ダレノガレ明美さん、矢沢心さん、二階堂ふみさん……長い髪をバッサリと切り、寄付する有名人が増えている。今年1月、46歳の誕生日を機に7年かけて伸ばした髪を寄付したのはタレントの加藤紀子さんだ。ショートボブになり、よりフレッシュな印象となった加藤さんだが、どんなきっかけがあったのか。

40センチを切るのは一大決心?

「鹿児島で毎年開催されている『グッドネイバーズ・ジャンボリー』というイベントでヘアドネーションの存在を知りました。3年くらい前のことです。チャリティーカットで髪を切った友達がすがすがしい顔をしていて、これはすごくポジティブないいことなんだな、自分もいつかやってみたいなって。でも、なかなか勇気が出なくて。信頼できる人に切ってほしいし、髪の毛もちゃんと届けてくれる団体に寄付したいし」

 そうこうするうちに2年がたち、ようやく今年、切ることができた。もともと、ボランティア活動に興味もあった。

「何かできることはないかな、でも私にいったい何ができるんだろう、って思っていました。そんな中、髪の毛で困っている方がいることを知って、自分の髪が誰かの役に立てたらうれしいな、と思って。自分もいずれそういう立場になるかもしれない、他人事じゃないという思いもありました

 ヘアドネーションに際しては、長さや切り方などにルールがある。それらについては、カットを依頼した美容師の従姉妹にしっかり勉強してもらった。伸ばしている間は髪を傷めないよう、ブリーチや過度のカラーリングなどはしないよう心がけていたという。

 そして当日、加藤さんが切った髪の毛は40センチ。ここまで長く伸ばしたものを切るのには一大決心が必要だった?

「強い決意で伸ばしたわけではなく、サロンの担当者が“長いほうが似合うよ”となかなか切ってくれず、いつの間にか伸びていた感じ(笑)。長い髪はたしかに、巻いたときなど華やかですが、日々のケアやドライヤーも大変。この先、50代になったら、この長さの自分はいないだろうな、萬田久子さんみたいな素敵なロングヘアの自分も想像できないなって(笑)。

 “いまが人生最後のロングヘア”と思って最後の1〜2年を思いっきり楽しんで、誕生日というキリのいいタイミングで切りました

 女性としてはパートナーの反応も気になるところ。

加藤さんが寄付した髪の毛

「夫は以前から“長いほうがいい”なんて言っていましたが、切ったら切ったで“新しいな”って喜んでくれて。ただ、私自身ショートが気に入ってしまって、さらに短く、短くしようとしているので、そこは“また短くするの?”と危惧してるみたいですね(笑)」

 ヘアドネーションに興味があっても、なかなか踏み切れない人は多い。だが、簡単な方法であれば「ヘアドネーション/美容院」で検索し、賛同しているサロンに予約すればドネーションに対応したカットをしてくれる。実は、誰でも気軽に参加することができるものなのだ。

「受け取る人の反応を直接見るわけではないので大ごとじゃない。“誰かが喜んでくれたら”と気軽にできますよ。私も機会があれば、また伸ばして寄付したいですね」


《PRIFILE》
加藤紀子 ◎かとう・のりこ。1973年1月30日、三重県生まれ。'92年に歌手としてデビュー。テレビ、ラジオなど多方面で活躍。現在、NHK FM「トーキングウィズ松尾堂」、TOKYO FM「Renault Sunday voyage」などにレギュラー出演中。