印象に残っているシーン

「私はそれぞれの家族のシーンがとても好きですね。川原家はもちろん、信作の大野家や照子の熊谷家など、周辺家族の親の職業や子どもたちの環境がこまやかに描かれることによって、より川原家も豊かに表現されているんです。メインストーリーにはかかわらなくても、彼らがいるからこそ、喜美子がより輝くのかなと思います」(内田)

「クランクインが琵琶湖でのシーンだったんですが、雪が降ってきてしまって、撮影を一時中断したんです。そのときに、北村(一輝)さんと富田(靖子)さんが、ほぼドラマが初めての子役さんたちと仲よくなって、子どもたちの心をほぐしてくださったのがすごく印象的でした。

連続テレビ小説『スカーレット』(c)NHK
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 また、喜美子が大阪に行ってしまう前に風呂焚きをしながらお父さんと話すシーンは、あまりにも感動してしまって、撮影直後に戸田(恵梨香)さんに“すごくよかったよ!”と声をかけてしまうほどでした」(中島)

ドラマの中でリアルを描く、喜美子の魅力

「“朝ドラ”の主人公では珍しく、リアリストなところ。まず食べていかなければいけない、ということを小さいころからたたき込まれた女性だからこそ、とても現実的に考え、行動することができるんです」(内田)

連続テレビ小説『スカーレット』(c)NHK

「あくまで生活者として生きていく中で、陶芸家を目指していくんです。貧乏な家で育ったからこそ、お金のことも無視はできないのが、リアリティーがあって、喜美子のいいところ。決して夢だけにとらわれてしまった、浮かれた人としては描きたくありませんでした」(中島)