「天海さんは座長として撮影の合間には共演者に気軽に声をかけて回り、場を盛り上げてくれています。三浦友和さんや椎名桔平さんらの男性俳優が多いので、広瀬アリスさんは特に気にかけていますね。現場では、専門的な用語を覚えるのに悪戦苦闘しているのか、セリフを紙に書いて覚え、そのシーンが終わったら破くという“ルーティン”が印象的です」(日本テレビ関係者)

 現在放送中の日本テレビ系ドラマ『トップナイフ―天才脳外科医の条件―』に主演している天海祐希(52)。現場での気づかいも功を奏したのか、今期の冬ドラマでは視聴率ナンバーワンを独走中だ。

役づくりで髪をバッサリショートに

「初回が13%、第2話が12・4%、第3話が12・9%と、いずれの週も民放ドラマでは視聴率1位。外科医の中でもひと握りの天才が集う、脳外科を舞台にした医療ドラマとなっています。天海さんは脳動脈瘤(どうみゃくりゅう)のスペシャリストである天才脳外科医を演じていて、今回のために髪をバッサリ切ったそうです。脳外科医は何かあればすぐ病院に向かわないといけないので、ショートの髪型を意識したと聞きました」(テレビ誌ライター)

 最近の医療ドラマといえば、トップを牽引(けんいん)するのがテレビ朝日系の『ドクターX~外科医・大門未知子~』であるのは周知の事実。両作品を比べる見方もあるが……。

「やはり『ドクターX』シリーズに主演している米倉涼子さんと比較されたくないようで、意識しないようにしているようです。確かに、脳外科医は外科医と異なりますが、どうしても似てしまう部分も多いんです。ですから、天海さんは大門未知子のような“色っぽい”感じはいっさい出さないように心がけているんだとか」(同・テレビ誌ライター)

 “打倒ドクターX”というわけではなさそうだが、今回のドラマのために、天海は並々ならぬ“役づくり”に励んでいた。

「クランクイン前、脳外科がある千葉の病院へ見学に行っているんです。実際の脳外科医がどんな動き方をするのか、多忙な医師が勤務中の合間にどういった休み方をするのかを見て、感じて、役に落とし込んだそうですよ。劇中でも登場する、頭蓋骨(ずがいこつ)を開けるドリルやピンセットなどの使い方の説明を熱心に聞いていましたね」(前出・日本テレビ関係者)

  視聴率トップを独走する裏には“天海流”の役づくりがひと役買っているようだ。