――卒園後、急に変わったと。

「ええ、それで毎回毎回、進学先の慶應横浜初等部の自慢話をするので、頭にきて言ってやったんです。

 “横浜なんて遠くからわざわざ来るの大変だよね! 帰りの電車混みそうだから早く帰ったら? 中高は藤沢にしか行けないんでしょ? なんか家畜臭いド田舎だよね?”と、ネチネチと攻撃してやりました(笑)。

 すると返ってきた返事が“港区を出ても、通う価値があるから! だって腐っても慶應だもん”って。

 さらに“すっごく良い学校だから、中学で受けてみたら? まあ難しいと思うけど”と言ってきたんです! 本当に頭にきたので、“あんな自慢話ばかりウザくない? もうあのママは呼ばないで!”とまとめ役のママに頼みました。

 しかし、他のママたちは受験の話などを聞きたいみたいで、いつの間にか私が参加しないという感じになっていき……。

 小学校受験が成功したからといって、いきなりこんな風に偉そうな態度になるのってどうなんですかね? まあ受験に失敗した私が何を言っても負け惜しみになってしまいますが」

 こちらのお母様はご自身が中学受験経験者であり、お子様も女子校よりも家から近い共学に行きたいと希望していらっしゃいました。ご家庭の収入的にも小学校から私立は若干キツいと感じられていたようですので、公立の小学校に進学されたのは結果的に賢明な判断だったと思います。

 中学受験で英語力を活かすこともできますし、小さいときから嫌なものは嫌と自己表現ができるお子様のようですので、本番勝負の中学受験でも“好き”な学校に向けてしっかり取り組み、メンタル強く乗り切れると思います。

 それに対し、幼稚園・小学校受験は、お子様の成績や地頭などはあまり関係ありません。重要なのは戦略です。願書と面接の点数がかなりの比重を占めます。志望校をしっかり研究し、学校側が求める生徒、家族像を演じる必要があります。

 どちらにしろ、お子様とご両親が6年間、12年間、16年間通うという自覚を持って入学していただきたいですし、小学校受験がすべてではないと、このお母様と慶應横浜初等部の自慢ママさんにもお伝えしたいですね。

<著者プロフィール>
いとうゆりこ◎お受験コンシェルジュ&戦略プランナー。自身の経験から美容や健康・芸能・東京に関するマネー情報まで幅広い記事を各媒体で執筆中。いとうゆりこ受験情報公式サイトは、https://itoyuriko.studio.design