「令和婚」より「令和離婚」のほうが……

しげる「そうだね。楽しいって思えることが何より大切だよね! 茉希ちゃんはいまシングルマザーなわけじゃない? 日常生活はどんな感じかしら?」

西山「今は保育園。ウチはふたり保育園で、一人が小学校に上がるんだけど、なんかそれにすっごく怯えてる自分がいて。新しい環境、ひとり子どもがまた違う環境に行くってのが。でも本当に仕事がしたいとも思ってる」

しげる「もっとシングルマザーに優しい環境になって欲しいなってのはあるよね」

西山「そう、それでこの間『学童』の申し込みしてきた。それで入れたら夕方の6時まで頑張って仕事をやらせてもらうけど、自分は仕事だけしていればいいかと言えば、きっとそれも正解じゃなくて。世間の方々に“子どもをほっぽり出して仕事ばかりしている”と思われるのもアレだし……! 色々言われてしまかもしれない。報道でもよく『令和婚』って言われてるけど、実際には『令和離婚』の方が多くない? みたいな(笑)

しげる「アハハハ!そうだよね~~(笑)」

西山「なんか世の中っていいように伝えるなって思って~」

しげる「そうだよ~~!!(編集部に)君たち(笑)!」

西山「そういう表面的な言葉よりも、一人の人と遂げていくってそういう思いだけでも大事にしたいなって思う。例えば夫婦じゃなくてもこうしてしげるちゃんとのご縁があって。本当に小さくても大きくてもご縁は大事にしていきたいな、って思います。よく東京は『一期一会』って言うけどそれは嫌だな」

しげる「それしげるも使わせてもらうね! しげるがどこかで使ってたら笑って(笑)」

西山「スクショしてDMする(笑) 正直、子どもの体調不良を恨みたくなる時だってある。そんなとき、色んな葛藤があっても笑い飛ばせるお母さんは素敵だと思います。
育児の上での愚痴や本音を隠して子どもに当たるより、それをどこかで吐き出して言葉にして笑顔に変われる方がいい。我慢しないお母さんでいることで、子どもにも本音で向き合ってあげれると思うんです

――(編集部)「シングルマザーのご家庭も昨今は増えていますよね。でも、お父さんとお母さんが子育てをするべき、という考え方はまだ根強いです。そこについて西山さんが思うことはありますか?」

 

西山「好きな人と結婚して、家族が家庭の中で揃っているのが当たり前と思われる世の中じゃないですか。彼女たちのスタートラインが、旦那が家にいなくても何とも思わない女性であってほしくない。でも、習い事とかで学べないことは私は伝えたいと思ってて。私はやっぱり、これだけ人のご縁に恵まれて、そして東京も好きになりました。だから娘たちには“ママって人に支えられてるな。だから自分たちも楽しいんだ”って感じてもらいたい

しげる「ママの背中を見て育ってね、と。そういうことだよね」

西山「見せる背中がないから!私は同じ景色見せてくしかできないんですよ」

しげる「こないだインスタで背中見せてたじゃない~!」

西山「やだ~(笑)!」

しげる「でも、子どもたちもママが楽しんでいる姿はしっかり見ていると、しげるは思うよ」

 

西山「うん。愚痴ったところで何も変わらない。変わらないなら自分が“変わる”。状況を小馬鹿にするぐらいのメンタルじゃないとネガティブな言葉に引っ張られちゃうし、愚痴っていたら子どもから“え、じゃあ離婚しなきゃよかったじゃない”って思われます。私は、そんなことで頑張るママさんたちが自分たちの輝きをくすませて欲しくないんです。胸張って言えることじゃないけど“私シングルなんだ”って。それをエネルギーとして、せっかくの一度切りの人生を楽しんでもらいたいと思っています

しげる「うん。そうだね! 今の茉希だからこそ言える言葉だと思う!――そろそろお時間みたいだから締めに入るけど(笑)。改めてこのお店、どうだった?」

西山「この空間、私、大好きなんですよ。しげるちゃんにも久しぶりに会えて。ビールも美味しいですし」

しげる「しげるもこのお店好き。ゴチャゴチャ~ってしてるんだけど、それが計算された感じなんだよね!」

西山「そうそう。ゴチャゴチャしてオシャレって一番難しいですからね。それは“人生”も然り、かもしれません。――って言葉で最後はまとめてみようかな(笑)」

 

今回のお店 『JOLLYS LIQUORSTORE SOUNDSTUDIO』

【店主に直撃!】

――元々こちらのお店は酒屋さんだったそうですね。

「大正10年に創業しました。そして'16年5月16日、リニューアルオープンしてこのお店に。以前も『角打ち』はやっていたのですが、その『角打ち』をさらに発展させた形です。酒屋のお値段で、お酒もおつまみも買え、ここで食べられます」

――お店のこだわりについて教えて下さい。

JOLLYSの店主、峯村幸さん
JOLLYSの店主、峯村幸さん

「イメージはカリフォルニアの海辺にあるリカーショップ。アメリカのクラフトビールを中心に世界のビールを集めてあります。イチオシはベルチングビーバー社のピーナツバターのミルクスタウト。カリフォルニア州サンディエゴのビールで、簡単にいえばピーナツバターの入った黒ビールです。原材料にもピーナッツやチョコレート、コーヒーも入っていて、飲みやすくコクがありまろやかな味わい。日本で取り扱っているお店も少ないですので是非お試し下さい」

――メッセージをお願いします。

「お酒と海と音楽をテーマに掲げたお店です。店の奥にはDJブースがあり、月1で音楽イベントも開かれます。ほか不定期なイベントも。普段のBGMもサーフ系のアーティストを厳選するなどして流しています。また今のオススメでいえば、パブストブルーリボン。ライトなビールで、日本でもファッション店がコラボするなどおしゃれな商品になりますので、ご興味ある方は是非!」