今すぐできる4つの対策

【(ア)家族での対話】
 まずは、お子さんとゲームやSNSの利用法について話をしましょう。具体的には、利用時間やルールを決めて、家族みんなで守るようにするといいでしょう。子どもと話し合う際に伝えるべきことや気をつけてもらいたことは、以下の5つです。

1.ゲームやSNSには悪意を持った人がいるかもしれない
2.ネットだけの知り合いは信用しない/繋がらない/やり取りしない
3.自分の個人情報をむやみに教えない
4.何かあればすぐに親に相談するようにする
5.ルールが守れなかった場合に対処するためのルールを作る

【(イ)利用状況をこまめにチェック】 
 次に、親が責任を持って子どものSNSやゲームの利用状態を把握しましょう。「デジタルは苦手だから」などと管理を疎(おろそ)かにすることで、子どもが犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性が大いにあります。以下のチェックを週に一度など定期的に行うようにして、些細(ささい)な変化が起きていないか見極めるようにしてください。

1.フレンドやフォロワーに怪しい人がいないか
 子どもが使用しているアカウントに危険性が潜んでいないか確かめましょう。簡単で効果的なアカウント調査方法として、怪しいと思われるアカウントからの「いいね」をクリックし、内容を確認。この欄が性的なコンテンツで溢れていたり、小学生や中学生と思しきアカウントにばかりいいねをしているフォロワーがいるようであれば、要注意です。

2.裏アカを持っていないか
 SNSのアカウントを複数持ち、うまく使いわけている子どもがいます。メインで使用しているものに対して『裏アカ(裏アカウント、裏垢)』などと呼ばれます。アカウント数が多いほど、特定や流出、犯罪に巻き込まれる度合いは増加します。ゲーム、SNSとの連動設定や子どもの言動などから、裏アカの存在が判明することがあります。本人に黙ってあれこれいじって詮索するよりは、裏アカの危険性を対話を通じて伝えていくことで、利用の制限を促していくのがよい方法といえます。

【(ウ)フィルタリングやペアレンタルコントロールの設定】
 '18年2月に施行された『青少年インターネット環境整備法』によって、子どもが利用する携帯やスマホを契約する際のフィルタリングが義務化されていますが、罰則がないため、設定しない家庭も多く存在します。しかし、被害にあう子どもの9割近くが『フィルタリングサービス』を利用していません。このため、子ども側から外すように要望があったとしても、必ずフィルタリングサービスを利用するようにしてください

【SNS】被害児童の状況(警察庁「平成30年におけるSNSに起因する被害児童の現状」より)
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 フィルタリングサービスの主な機能としては、有害サイトのブロック、SNSの利用制限、アプリのダウンロード制限、利用時間・課金制限など。端末の利用に一定の制限がかけられるため、子どもの安全を最優先に考えるならば必須といえるでしょう。携帯、スマホを契約する際にキャリアで加入することができますし、加入状況が不明な際は、契約した店舗に問い合わせれば確認することができます。

 また、デバイス(スマホやパソコンを含むコンピューターの周辺機器のこと)ごとに特定のアプリや機能を使えないようにできる『ペアレンタルコントロール(Androidの場合は「Googleファミリーリンク」)』という機能もあります。フィルタリングに近いかたちで、子どものスマホを監視、制限することができます。例えば、Wi-Fiに繋ぐだけなど通信キャリアとの契約がない状態で使用可能なスマホやタブレットを持たせる場合は、忘れずにこのペアレンタルコントロールを活用しましょう。